【金紅の廻間】

□@【金紅の廻間・再会T】
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先ほどの出来事で
自来也は悩んでいた…

(サスケが抜け忍なり
止める事が出来なかったこやつは
力をつけたいと
儂と一緒に修行の旅に出たが…

里を出て三年あたりから
ゆっくりとそれらしく成長し
五年たった今では
あのちんちくりんだと
誰も思わんだろうのぉー…ハァァ)

そんな事を悶々と考えていると

道の少し先のほうで
キバ・赤丸とチョウジが二人
話しながら歩いていた。

「モグモグ…ん?あれ?
ねーねーキバ、モグモグ
あれってさ自来也様じゃない?」

「…おい、、チョウジ!!
お前さぁ喋りながら話しかけんなよ!!

見ろよ!赤丸の綺麗な毛に
菓子のグズが
飛んじまったじゃねーか!
ひっさしぶりに任務が休みで
今朝丹念にブラッシングしたばっかだぞ(怒)」

と、ねちねち男キバだったが
急に立ち止まり普段とは
違う顔のチョウジに気付く。

「(どーしたんだチョウジの奴…)
おいチョウジ!!どーした?
菓子食い過ぎて喉につまった…」

と、そこまで話し掛け
自来也とその隣に居る人物に
キバも気が付いた。

(…てっ天使かありゃ…)

キバも立ち止まってしまった。

すぐそこに
キバとチョウジが居るのに
自来也は気付いていなかった。

伝説の三忍と呼ばれる自来也だが
目の前に居る金糸の舞う様子に
見惚れてしまっていたのだった。

一方で
里中で噂になり
入り口に居た中忍二人
立ち止まっている
キバとチョウジしかり
横で見惚れる自来也
そして道に居た里人の
あつ〜ぅうい視線に
ご本人はまったく気付いていない。

そんな事よりも彼女には
五年の間にできたであろう
団子屋・ラーメン屋etc…
が、とーっても気になり
あっちこっちと歩いている。

前を見ずに歩いていたせいか
花屋から出てきた人の気配に
金糸の彼女は気が付かず
結構な勢いでその人にぶつかってしまった。

ドンッッ!!

(イッッツーって…
やっやばいってば!倒れるぅ!!)

金糸の彼女が倒れかけた瞬間
腰と片腕を捕まられ
ヒョイッと、そのぶつかったであろう
人物の胸板にすっぽりとおさまってしまった。
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