【短編集】

□水遊び
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【水遊び】



9月中場だというのに
夏の日差しがいまだ
感じられる木の葉隠れの里


照りつける暑さに
首筋から
じっとりと汗が伝う…




「あぢぃ〜…」


「あちぃあちぃうるせえ
もっと暑くなんだろーが…
そのあちぃ何回目だか知ってるか?」


「あ?
んなの数えてねーよ!!」


「…57回目」


「…お前
暇な奴だなぁ〜…」


「うっせーよ」


「は〜あぢぃー」


「58回…」


「しつけぇ…」


夜通し任務だった
キバとシカマル


二人は照りつける
日差しの中を
だるそうに喋りながら歩いている


夜通し任務で
疲れてはいるが
朝昼と食事をとっておらず


若い二人は睡眠より
空腹を解消すべく
一楽へと向かっていた。


「喋ったら益々腹減った〜」


「じゃぁ喋んな…」


「ハイハイ
分かりましたよ〜」


道を進んでいると
イノの実家である
花屋が見えてきた


少し離れているが
店先で何やら賑やかに
騒ぐ子供達と派手な
色彩を放つ少女が一人


「あの金髪は…ナルトか?」


「どーみてもそうだろうな」


キバとシカマルは
騒ぐ集団をに近付いていく
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