【短編集】

□任務の帰り道
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暗い道の先から
7班が1週間の長期任務を終え
疲れた顔をして
あうん門を通り過ぎる。


「あ”−・・・疲れた・・
早く帰って風呂入りたいってばよ!!」


「そうね〜
私もゆっくり寝て
お肌の手入れしたわ」


「サクラ・・・手入れしても
ブスは変わらないんじゃないかな?
あっでもナルトは何もしなくても可愛いよね。」


「サイ・・しゃんなろーー!!」


サクラの拳を寸でかわし
砕かれた地面から
モウモウと土煙が舞う


「若いね〜」


7班の隊長であるカカシが笑い
”解散”と継げる。



サクラとサイは
自宅へと帰り


ナルトは腹が減っているらしく
一楽でラーメンを食べてから
帰ると言いカカシと並んで歩いていた。


「ね〜ナルト」


「あっ?何カカシ先生」


「奢ってあげるから
一緒に居酒屋行こうよ♪」


「はぁ?俺ってばミセーネンで
酒飲めないし・・・
ラーメンの方がいいってばよ」


連れない部下にカカシは
めげずにアタックを続ける。


「ラーメンは明日でいいじゃない?
ね〜居酒屋行こうよナルトぉ」


しつこい上司カカシ


「子供かよ・・
一人で行けってば」


「えーいけずぅ〜」


「三十過ぎのオッサンが
キモイ声出すなって・・・」


「オッサン。。。酷い。。。
これでも俺もてるのよ?」


「もてんなら
俺じゃなくていーじゃん」


「・・・(そうなんだけどね)」


シュンとする上司のそれに
ナルトは気にする事なく
ラーメンを求めて歩を進める。


その後ろを
背中を丸めしょぼくれて歩くオッサン…カカシがいた。





繁華街にさしかかると
少し先で赤い提灯が灯り
暖簾をはためかす一楽が見える


近づくにつれて
鼻をくすぐる良い匂い


ぐぅ〜・・・
ナルトの腹の虫が鳴く


ナルトが暖簾をくぐろうと
片手を上げると
見慣れた先客に気付く


「あれーーー!!
イルカ先生じゃん♪
どーしたんだってばこんな時間に?」


夜遅くにラーメンをすする
イルカは珍しい


ナルトは久しぶりに
再会したのが嬉しいのか
イルカの隣に座り笑顔を向ける。


「おぉナルトじゃないか
確か今日まで長期任務だったな・・
今帰りかお疲れ様。

俺は事務の残業で
やっと夕飯なんだ・・
奢るから一緒に食うか?」


「奢り!?やりぃ〜イルカ先生大好きv」


昔のように
無邪気に抱きついてくるナルト
成長した彼女はそれなりに胸があり
イルカの顔は赤く染まる。


「・・・ナールト
俺の事忘れてるんじゃない?」


暖簾の後ろから不機嫌そうな声が聞こえ
いまだ抱きつく2人に冷たい視線を投げる


「!!
かっカカシさんも任務帰りですか?」


カカシは
(同じ班なんだから当たり前だろう万年中忍が)
と脳内で毒を吐きながら
そうですけど〜と
力ない声で返答しながら
さりげなくイルカからナルトを引き離す。


「なんだよカカシ先生まだいたの?」


「酷いよナルト〜
先生そんな子に育てた覚えはないよ?」


「あん?何言ってんだカカシ先生
育ててもらった記憶がねーってば・・」


「あっそっか〜♪」


楽しそうなやりとりに
イルカは口元を緩める


「もう居酒屋は一人で行けよー
俺ってばこれからラーメン食べるんだから♪」



カウンター席で
ギャイギャイする2人に
早くメニュー決めてくれと
テウチがぼやくと


店先から聞きなれた
3人の声がした


「あ”−・・・マジ疲れた
事務の残業とか俺には向かないぜ!!」


「お前はもっと
脳みそ使ったほうがいいぜ」


「それどういう意味だ・・」


「あっ?そういう意味だろ」


「テメ〜」


「ほらほら暴れてないで
まっすぐ歩きなよー
僕お腹減っちゃったから早く行きたいよ〜」


会話の主は
キバ・シカマル・チョウジの3人


1週間ぶりに聞く悪友達の声に
暖簾をくぐりナルトが声をかける


「おーいキシマチョウ!!」


キシマチョウと聞き慣れた声で叫ばれ
怪訝な顔をした2人が振り向く


「・・・キシマチョウって何だオイ」


キバが
声をかけてきたナルトに
説明しろと言う



「えっ3人呼ぶのが面倒だったから〜
縮めてキシマチョウ!!
イノシカチョウみたいでかっこいいだろ?」


「・・相変わらずのバカ」


シカマルが吐き捨てると
3人は楽しそうに笑いながら歩みだした


ナルトはイルカに
やっぱり今日はあいつ等と晩飯するから
また今度奢ってと言い残し席をたつ


(相変わらず忙しい奴だな)


イルカは苦笑いして去る背中を見つめ
カカシも席を立ちナルトの後を追う



「あっ?何だお前
ラーメン食べてんじゃなかったのか?」


キバが後ろをついてくるナルトに
声をかける


「ラーメンはいつでも食べれるってば
でもさでもさー
この3人と一緒に飯食えるのは
なかなか無いだろ?だから仲間にいーれて♪」


首を傾げ”ダメ?”と言うナルト


「「「/////」」」」


(かっ可愛い事いうじゃないか・・・)
3人は口に出さないがその顔は嬉しそうだ。


ほんわかしてると


「俺も仲間にいーれて♪」


可愛いナルトの声とは間逆の声が
ナルトの後ろからし、カカシが現れる。


「お?カカシ先生もいたんすか?
全然気付かなかった」


シカマルの言葉にカカシは
お前も酷い奴だね〜、とうな垂れる。


5人はゆっくり歩きながら
ワイワイ騒ぎ居酒屋へと消えていった。




−−−−−−−−−−−−−−




【あとがき】


ハイ、オチもなんもない話です!!
でもナルトモテモテって感じが
大好きなのだvvv


本当はもっと長くしたかったんですが
無駄に長いのもね?


この居酒屋編の
続き書けたら書きまーす(^3^)
 

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