【短編集】

□夏祭り
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夏祭り



8月31日
その日は木の葉の里で
5大国有数の夏祭りが開催される。


火の国に限らず
近隣諸国からも
客人は訪れる。


砂の里・風影である我愛羅も
夏初めての休暇を取り
三姉弟と訪れていた。


−−−−−−−−−−−


「何でこの日に限って
こんな任務が入ってるんだってば―――!!」


中忍試験場”死の森”
薄暗い不気味な森で
金糸を振り乱しながら
叫んでいるのはナルトだ。


「仕方ないだろ
火影様の命令なんだから」


ギャーギャー文句を言う部下を
諭すのはヤマト隊長だ


「でもおかしくないっすか?
”死の森”で捜索って」


珍しく任務に文句を言うシカマル


「そうだけど
火影様の命令には逆らえないだろ?
それに火影様の大切なペットだし…」


「そーっすけど…
何か納得いかないんっすよね〜」


眉間に皺を寄せながらも
根はまじめなシカマル
口は動かしながらも
しっかりと捜索をしている。


「サイは何とも思わねーのかよ?」


ナルトが
チラッと視線をうつしたその人は


「僕は基本、人ごみ苦手だし
任務の方がいいかな」


「え”―――
お前ってば変!!」


ナルトは納得いかんと言った様で
木の枝で草むらをガサガサする


探してはいるが適当だ。


「この任務
ぜってーーオカシイってば…」
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