【金紅の廻間】

□G【金紅の廻間・真実】
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ナルトが病院を退院して
1週間が過ぎていた

その後
ナルトの意思が
消える事はなく
普段通り任務を費やす日々・・・

逆に暗部総隊長の存在が
あの日から無くなり
暗部は慌てふためいていた。

シカマルの賭けは勝ったのだ


火影室

シカマルとナルトは
綱手に呼び出されていた

「シカマル・・・
これはどういう事だい?」

綱手の表情は固い

それもそうだ
暗部総隊長狐火が消え
里の内情が傾き

消えると思っていたナルトは
目の前に居て
シカマルに寄り添っている

何がなにやら
綱手の頭では到底理解しがたい

シカマルは口の端を
上げ繭を上げて綱手に説明する

「俺たち付き合ってんすよ」

説明するかと思いきや
交際宣言された綱手

「...そんな事は
お前たちの雰囲気で分かる!!

私が聞きたいのは
そんな事じゃない!!

ナルトと狐火について
聞きたいんだシカマル!!!」

イラついた口調で
シカマルを問いただす

「はぁ〜・・・分からねーんすか?」

「分からないね!!」

早くしろと言わんばかりに
綱手がまくしたてる

「...狐火はナルトに負けたんすよ」

シカマルはゆっくりと
綱手とナルトにも分かるように
言葉を続ける

「狐火とナルトは別人格だけど
心の奥底は同じで
”孤独”が心を占めていたんすよ。

狐火が暗部で活躍するに従い
ナルトは”孤独”を常に強く感じ
心を狐火に飲み込まれていった

自分の意思とは関係なく
狐火に支配されて
ナルトは夢にまで
狐火が出てきてたみたいですし..」

「!?そうなのかナルト!!」

「うん...」

ナルトは弱弱しく返事する

「そんで俺は思いついたんす...

ナルトの中にある”孤独”を
少しでも弱くして
狐火を消す方法を...」

「っ!!
そ、それはどんな方法だい!!」

綱手は身を乗り出す

「こういう事っすよ〜」

そう言った途端
隣に寄り添うナルトの唇に
シカマルはチュッっとキスをした
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