【金紅の廻間】
□C【金紅の廻間・視線.闘い.衝撃 】
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第二演習場
ナルトは彼を待っていた。
「おい、シズネ!!
カカシの奴はまだ来ないのか!?」
茂みに身を隠す綱手が
イライラしながら
シズネに問いかける
「はっはい、まだ来ないようですねぇ(汗)」
「あいつはマイペースたからの〜
まぁ気長に待て綱手よ」
自来也は空を眺めながら
五年間の修行の旅を思い出していた…
(カカシよ…
今のナルトは四代目より
はるかに力を付けておる
今の儂でも敵うかどうか…
本気で行かねばお前は殺られるぞ。)
ナルトは気付いていた、
綱手や自来也が見ている事に
そして他にも自分に向けられる
多数の視線に
(凄いギャラリーだってばよ!
まぁ、それだけ俺が人気者って事か♪)
喜んでいたのもつかの間
その人は現れた。
ポンッ!!
「いや〜ごめんごめんナルト。
おばあさんが道に迷っててさ〜」
「はい、嘘!!
カカシ先生ってば
まだその手使ってんのかよー」
「ははは…やっぱダメか♪
もうお前も子供じゃないもんな…
それなら本気出しちゃいますか。」
闘いは突然始まった
空気が揺れる
次の瞬間
鉄が何度もぶつかる音と
足を地に漬ける
微かな砂利音
「お前、スピードアップしたね♪」
「こんなの序の口だってばよ♪」
「それなら、これはどうかな?」
=車輪眼=
左目から現れた
カカシの車輪眼
そして先ほどまでとは
格段に違う動きと力
(来るっ!!)
ナルトは背後を
カカシに奪われた!!
(流石♪カカシ先生
でも俺だって負けないってばよ♪)
=時空間忍術=
カカシの目の前から
ナルトが消えた。
「なっ何!?」
「へへ♪カカシ先生の
後ろとーった♪」
ナルトはカカシの背後に居た。
演習場に居た誰もが
ナルトの動きを察知出なかった…
瞬時に消えたナルトのチャクラは
車輪眼でも捕らえる事が
出来なかったのだ
「おっお前その技は…」
「へへ♪時空間忍術だってばよ♪」
「!!?
(四代目の…血かね〜
また凄いの覚えてきちゃって♪)」
「カカシ先生?」
後ろをとられたまま
ボーッとするカカシに
ナルトは横から顔を
覗きこませる
(あ〜らら
よく見ると顔も四代目そっくりだな〜)
ナルトをじっと見つめるカカシ
「お前さ〜今は戦闘中だよ?
警戒心なさすぎねっ」
チュッ
ナルトの頬に
カカシの軽い口付けが一つ落ちた。