【金紅の廻間】

□B【金紅の廻間・誘惑】
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「それじゃー解散だ」

幹事の一言で
宴会が終わった。

「はぁー久々に楽しかったわね♪
あっイノとヒナタとテンテンは
これから違う店で女子会ね♪」

サクラがそういうと
「「「オッケー♪」」」
と、ハモる女子達。

しかし女子のはずの
ある一人は名前を
呼ばれていない…

「おいサクラ
ナルトも連れて行けよ!」

幹事のシカマルが
サクラに声をかけたが

「はあ〜?!
連れて行ける訳がないでしょ
見て分かんないの?」

サクラがそれを
チラッと見る。

シカマルが
片手を額につけ
深いため息を吐きながら
腰をかがめ片足をつき
それにダメ元で話し掛ける

「…おぃナルト」

「…ぅうん、、」

「おい、聞こえるか?」

「……zzZ」

「チッ、ダメだなこりゃぁ。」

まったく起きないそれはナルト。

泥酔してお座敷で
大の字になり爆睡中である。

どーしたものか
頼みの綱の女達は
女子会でダメ…

一番しっかりしている
ネジは先に帰ってしまい

キバとシノとリーは
任務があり途中抜け

チョウジは満腹で
眠いとしきりに言っている

本当にどーしたものかなの状況
であるシカマルさん。

ても本当は
どうしたら良いか
シカマルには分かっているのだが
その一言がとても言いにくい

するとイノが
「シカマルが
送っていけばいいじゃない
幹事なんだしさ♪」

(……イノ覚えてろよ)
シカマルは舌打ちしながらも
仕方なさそうにナルトの
腰に手を当て腕を引き抱えた。

皆と別れ
シカマルはナルトを抱えながら歩く。

歩きながらシカマルは思った
(……こいつ軽いな)
そして柔らかい。

そんな事を考えながら歩いていると
立ち飲み屋台から声がした

「おっ?シカマルじゃねぇか?
何だお前、女抱えてよぉ♪
奥手だと思ってたが愚息も
なかなかやるなぁ♪」

声の人物はシカクだ。

「チッ(…酔っぱらいが)
いつまでも飲んでないで
早く帰れよな親父!!」

「これは任務だから〜
今日は朝まで帰れねーよ♪」

「そーかよ、(何が任務だバカ親父)」

バカ親父が何やら
話し掛けてきたが
シカマルがシカトして
歩き出したその時…

「ッウ!!
ぅ゛う゛…きっ気持ち悪い。。。」

抱えてるナルトが呻く

「んぁ?
おいナルト…
お前…吐くんじゃねーぞ」

「むっ無理…
我慢出来なッーうぅっ」

ナルトは背中を丸め
苦しそうにしている

「待て待て!!
俺んちが近いから
そこまで我慢しろ!!」

と、言い
ナルトをお姫様抱っこして
走るスピードをあげ
自宅へと急いだ。

ゲロゲロゲロ……
シカマル自宅前にて
ナルトは吐いた。

「はぁ〜
今日はマジで最悪だな…」

ナルトもだが
ナルトを抱えていたシカマルも
ゲロまみれなのだ。

とりあえず着替えなくては
いけないのだがナルトは
吐いてまた気を失っている。

「母ちゃーん」

呼んだが返事がしない
ナルトを玄関におき
台所に行くと置き手紙があった。

「チッ、こんな時に
泊まりで外出かよ…」

シカクは当然帰ってこない。

悩んだあげく
とりあえず自分の部屋まで
ナルトを運びベッドに寝かせ
シカマルは着替えた。

「マジで困ったな…」

悩みの種ナルトは
吐く物吐いて楽になったのか
気持ち良さそうに
スヤスヤと眠っていた。
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