【金紅の廻間】

□A【金紅の廻間・再会U】
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力を欲する者が
力を手に入れた時
その力は里の為にと注がれる…


ーーーーーーーーーーー


「ばぁーーーーちゃーーん!!」

ヒョイッ
ずざざざーっつ
ドゴーン!!!!!

パラパラッ…

「、、なっなんで避けたんだってば
綱手のばあちゃ〜ん(涙)」

「そりゃ逃げるだろ!!
あんな勢いで当たってきて
怪我でもしたら
大変じゃないか!!

…まったく困った怪力だね〜」

「、、ばあちゃんのが
怪力だってばよ♪」

ドゴンッ…

ヒリヒリする頭を撫でながら
ナルトは涙目だ。

「さてナルトや、
五年ぶりの里はどうだい?」

「すっげぇ楽しかったってばよ♪♪」

「そうか♪それは良かった。
この五年の間に色々あったんだがね
ナルトの同期達の頑張りもあって
今じゃあ木の葉は平和だよ。」

そう言って微笑む綱手に
ナルトも嬉しくなった。

同じアカデミーを卒業した仲間が
木の葉の忍びとして
木の葉の里を支えている。

ナルトも一緒に
里を支えたいと強く思った。

「さてナルト、
お前は五年も無駄に自来也と
修行していた訳じゃあ〜あるまいな?

ちょっとお前さんの
修行の成果を見させて貰うよ♪」

綱手が話し終わるのを
見計らったかのように
ドアがコンコンと叩かれた。

「来たか、
よし入れ!!」

ガチャッ

ドアの向こうから現れたのは…

「失礼しま〜す
あっナルト久しぶり♪」

懐かしく響く声
片方の瞳は隠され
揺れる銀髪は相変わらず綺麗で

ナルトは胸が
きゅーっとなり駆け出そうとした瞬間
自来也に襟元を捕まられた。

「ぐえっ!!何すんたってばよエロ仙人!!」

(まったく…見境がないのかの〜こやつは…)

「カカシが来たと言うことは、力量試しと言う事かの〜綱手や?」

「ふむ察しがいいな自来也、そういう事だ」

「カカシ先生と戦えるの?
楽しみだってばよ♪
俺ってばめっちゃ強くなったし!
カカシ先生ぼろ負けだってば♪」

「…ナルト〜?
俺だって無駄に五年過ごしてた
訳じゃないんだよ〜?」

里外でも有名な
コピー忍者と呼ばれるカカシ。
この五年のあいだに
新しい忍術を増やしている。

元教え子であるナルトだからといって
手加減するつもりはない
目は笑っているが心は笑っていないカカシにナルトは気付いていない。

それを感じとった自来也が

「綱手よ、
今日里に帰ってきたばかりの
ナルトにはちと酷と思うのだが
今日は休ませてくれんかのぉ?」

「そうだね
では明日にしようかね!!
ナルト、今日はゆっくりと休みな。」

「今日でも大丈夫だってばよ?
…でも、シカマル達とも話したいしー
よし!明日なカカシ先生♪」

(あーナルト可愛いはぁ〜…)

と、悶々と考えていたので
返事が遅大分れたカカシに

「ふふ、カカシ先生ってば
相変わらずだってばよ♪♪」

最高の笑顔を振り撒き
窓から出て行った

「コラナルトーっ!!
窓から出ないで
ドアから出て行きな!!」

怒鳴り散らす綱手に
゛ごめんってばよー♪゛
と、片手をヒラヒラさせるナルト。

「見た目は成長しても
中身はまんまナルトだね。
まったく困った子だよっ」

微笑みながら、遠坂っていく
ナルトの背中を綱手は
いつまでも見つめていたのだった。
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