She's back 2
□CHAPTER.3
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白い部屋(トイレ)の中で用を足し、スッキリした私は手を洗い、ゆっくりそこを出る。
すると、外にあるベンチでソンギュ兄さんの相手である女優さんが座っていた。その長い足を綺麗に組んで。
「 ドリーム設定さんって…… 」
彼女は通り過ぎようとする私の前で仁王立ちした。
「彼女いる?」
「え?」
「いないなら、私と付き合ってよ!」
本気のようにも見えるし、冗談のようにも思える。
「ドッキリ?」
思わず口してしまったそのフレーズに彼女は眉間に皺を作る。
もしかしたら、本気なのかもしれない。だとすれば………
「えっと、ご飯、ですか?」
きっとこういうことなんだろうと思う。
「違う!!!」
彼女の声が響き渡る。
「私の彼氏になって!」
あぁ…そういうことか。なんて冷静に考えてみれば、結構大変なこと言われてるように思えて。
どう答えようか悩んでいると、
「 ドリーム設定 !」
聞き覚えのある声が聞こえた。