She's back 2
□CHAPTER.1
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再加入後、再び練習の日々が始まった。
ずっと、練習してた(INFINITEの新曲をチェックし映像見て踊っていた)おかげか、案外すんなりと入り込むことが出来た。
ただ、
「なむじゃ…」
メンバーが私の正体を知っているなら、尚更気を付けなければいけなかった。
だから、よじゃと呼ぶみんなにお願いした。メンバーしかいないときでも、なむじゃと呼んでくれ、と。
最初は嫌がっていたけど、理由を話すと分かったといじけたように呟いた。
そして、そんな名前を呼びながら、しがみつくように抱きつくエル兄さん。
「エル兄さん…何ですか?」
「俺のものになれー…」
「……わかってます?僕はオトコですよ?」
男という部分を強調するように言った。
「………」
「そんなに見つめないでください。エル兄さんの言いたいことは分かってますから。なので、離れてください。練習したいんです。」
「俺より練習が大事?」
「はい」
「………」
「睨まないでください。」
「はぁ……二人とも何やってんの?さっさとご飯食え。」
ソンギュ兄さんは呆れた顔でこちらを見ていた。
「あ、僕はいいです。それより、エル兄さんを預かってもらってもいいですか?」
「馬鹿。ダイエットなんてしなくていいから、食え。じゃないと倒れるだろ?」
と、頭を優しく撫でる。
というか、髪を捌くようにサラサラと触る。
「…何ですか?」
「サラサラだな。お前の髪。何で?」
「知りません。同じシャンプーです。」
「だよ、な…」
「ご飯、食べないんですか?」
「食べる。お前も食べろ」
「はい」
小さく頷き、顔を上げるとソンギュ兄さんの目がキュッと細くなった。
「………何ですか?」
「いや、何もない。ほら、食べろ。」
変なソンギュ兄さん。