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□優しい笑顔
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「よろしく」

 ここは、そうだ…足がガレキに挟まって身動きができなくってビルに残された私を里奈さんと咲さんが助けてくれて、そして里奈さんと出会った。

 初めて会った時は緊張と私が人見知りのところもあって口数は少なかったですね。
 咲さんが地下街に薬品を取りに行った時に里奈さんは私の所に残った。
 里奈さんは私のケガを心配してくれましたね、それを見て私は心配性のお母さんを思い出しました。
 お母さんも私のことをよく心配してたなって、そして兄と計画したことを思い出した。
 里奈さん達とは、一緒に行動しない方がいいのかもしれないとそう思いました。
 また、顔を伏せてしまった私を里奈さんは「羽月さ〜ん」と変な呼び方で呼び、変な顔して私を笑わせてくれて、笑った私を見て里奈さんも笑って、なんだか可笑しくって二人で笑ってました。
 里奈さんは初めて会った私に優しく接してくれて嬉しかったです。
 私は里奈さんみたいに積極的に人に話しかけることができないので羨ましいです。

 その後、兄と会って私は…この計画を続けるのに少し複雑な思いをしました。
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