空白昼夢

□story 06
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その後は勢いよくババン家を飛び出した。

とりあえずババンにブルージャムの事とかざっくり言って、気をつけるようにとサボが言った。



森の中を走って、ちょっと後ろにルフィが一生懸命着いてきてるのが見えた。


「ダダンって、なかなか話せるクソババァじゃねぇか」

『オレも、なんか好きだ!』

「クソババァには変わりねぇよ」

「ああ!山賊だしな!顔も怖ぇ!」

『確かに!』

「…これから、どうする?」

「まずは…」

『「メシだぁあーーっ!!」』




川に行き、エースとサボとオレで魚を仕留めた。ルフィは悪魔の実の能力者だから、泳げないらしい。

泳げないのは仕方から、サボがルフィに魚をあげてた。
それを喜んで食べるルフィを見て、なんか笑顔がこぼれた。



「カナヅチと引き換えにゴム人間かよ。くだらねぇ」

オレとサボでルフィの体を引っ張り遊んでたら、食べ終わったエースがルフィをいじめ出した。


「なんだとエース!」

「まー確かにゴムは伸びるし縮むし膨らむし…」

『戦いに使えるかもなっ』


そしたらルフィは目をキラキラさせて寄ってきた。


「だろ!おれには無敵の技が沢山あるんだ!特別に昨日考えた技、見せてやるよ!エースは見んなよ!」


エースはオレ等に背を向け寝転がっていた。そしてルフィは、大砲も跳ね返すゴムゴムのなんとかって技をやってみせた。

驚くことに、ルフィは空気を体の中に吸い込み、どんどん膨れあがっていった。
あっという間にルフィは大きなボールみたいになった。


「どうだ!すごいだろ!」

『や、分かんない』


大きくてバウンドしてて面白いけど、どこが凄いんだ?普通の人間には出来ないけど。



「腹熟しには丁度いいや!サボ、ユメ!蹴り返せ!」

するとさっきまで寝転がってたエースがルフィを思いっきり蹴りあげた。

変な声を上げ宙を舞うルフィ。その姿はまるでボールだ。


サボは一瞬迷ってたけど、ボール…じゃない、ルフィがこっちに飛ばされてきたら蹴り返してた。

そして当然、サボの次は……


『おりゃあっ!』


オレだ。



『うわっ、蹴っちった!』

なんか来たから反射的に蹴っちったものの…なんかルフィが…。

まあ楽しいからいいや、って事にしといた。



オレに蹴り飛ばされ、飛んだ先は再びエース。エースは思いっきり飛びあがり、思いっきり足を振り上げ…


「無敵の技ならおれの蹴りも跳ね返してみろ!!」

思いっきり蹴った。


エースに蹴られ、ルフィがバウンドしてバウンドした(ホントにボールみたいだ。)その先は、川でした。


『「「あああーっ!!!」」』

泳げないルフィは当然沈んでく。ただそれだけで叫んだんじゃなかったのは、ワニが出てきてルフィを食べたことだ。

ワニはルフィの麦わらをプッと口から出すと再び川へ戻ろうとした。


『「「おい待てーっ!食い逃げは許さねぇぞ!!」」』






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