空白昼夢

□story 06
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   story 06

   (( 空合い ))






「エース!ルフィ!そいつらは誰だー!?」

「『オレ/おれの事?』」



あれから、サボの相談と言うのは、このままオレとサボがグレイ・ターミナルにいるのはあまりに危険すぎるから、エースとルフィが世話になってるダダン一家に邪魔しようと言うことだった。

前に怪我してエースに連れられた時に一度来ていることがあったけど、実際クソババァは見てない。


結果、今クソババァに怒鳴られてる。(と言うか混乱してんだろう)



「誰だお前ら!」

「おれ、サボ!」

『オレはユメ!今日からよろしく!』

笑顔でさし出した手を、クソババァはあっさりと払った。

「よろしく〜?まさかお前ぇら、ここに居座ろうってんじゃないだろうね?」


イカついクソババァだな〜って思ってると問いかけられた。答えようとしたら

「プゥ」


サボが屁こいた。


「屁で返事すなー!!!」

『ぎゃはははっ!サボ、ナイス!アハハハ!!』


なんか面白くて腹を抱えて笑った。しかもクソババァ、なんかツッコミ面白いし。

しばらくサボの屁とオレの笑いはとまることなく、やっとおさまった時にクソババァがため息をついた。



「冗談じゃねぇ!お前ぇ等もよっぽどのクソガキだと聞いてるよ!」

『お前はクソババァなんだってな!』

「余計な情報持ってんじゃねぇよ!」

『えー…っと何だっけ?ババンだっけ?』

「ダダンだよ。相変わらずユメは名前覚えるの下手だな〜!」


と、サボに笑われた。名前を覚えるのが下手なのは認めるけど、今のは結構自信あった方なのにと悔やんだ。



「って話し逸らしてんじゃねぇよ!!」

そこにブブンのツッコミが入った。



「あぁ悪い悪い!ダダンっていいクソババァなんだろ?」

『そうだった!ベーンって一度頼まれたら断れない、男の中の男って聞いたぞ!』

「男の中の男って…私は女だよ!あとベーンじゃなくてダダンだ!」

『ええっ!?(女だし名前違うし!)』


ダブルで驚きだ。
まさか女だったなんて…!しかも名前がビーンだったなんて!(また違う by.サボ)

ショックを受けてるとサボがまたビーンに話し始めた。



「なっ!頼むよ、ダダン!」

「冗談じゃねぇよ!何で私が…!」

「いひひひっ」

『おっ!オレも笑う!ヒヒヒヒッ』

「〜〜〜っ!」

「ひひひっ」

『アハハッ』

「〜〜〜〜っ!!…はぁ、」



何故か笑い続けること数秒。
ダダンはため息をついた。そしてオレ等に背を向けて

「エース!ルフィ!サボ!ユメ!お前ぇら働けぇ!!」

と叫んだ。

ああ、と状況を理解した。ビビン一家に置いてもらえることになったんだろう。



『「ありがと!ダダン/サザン!」』


オレとサボはニカッと笑った。
(そして何故かクソババァにどつかれた)






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