オレンジ!

□07話
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マルコとフランスパンに見送られ、私とエースはプチ旅に出た。


念願の散歩。私はエースの後ろに乗り、しっかりとエースを掴む。


太陽は気持ち良く、そよ風は心地よ…



『よくなぁあああああい!!!』



よく考えたらストライカー怖い!スピード早いし!怖い!
風が心地よいなんて言ってる場合じゃねェよ!風が痛い!



『ぎゃあぁああぁぁあぁあああ!!!!』




「うるせェよ!」

『怖い!痛い!エースの体熱い!』

「…戻るか?」

『…あ、馴れた馴れた。馴れてきた!』


これも私の才能、すぐに馴れた。我ながら素晴らしい。エースは軽く笑っていた。




「で、どこ行くんだ?」


海の上をただブラブラしていたエースが問いかける。



『じゃ、この紙切れの方向に進もう!』

良いことを提案した私は、ポケットから小さな謎の紙切れを取り出した。


「紙切れ?」

『なんか一定の方向指してんの』

私がどれだけ動かしても必ず一定の方向を向くその紙切れ。
なんか宝の在処を示すものっぽいから持ってきた。とんだ冒険になりそう!とにかくおもしろそう!

ウキウキになる私に、エースは考えるかのように私に問いかけた。


「…お前、それどこで取ってきた」

『エースの部屋』

「バッカ!それビブルカードだ!」

『びぶるかーど?』

「特種な紙で出来てて、その相手がいる方向をさすんだ」


なんかよく分かんないけど…とにかく凄いっぽい。



「それより勝手に人の部屋漁るな」

『それよりこれは誰を指してんの?』

「あぁ…ルフィだ」

『ルフィって弟の!?』

「仕方ねェ。行くか!」

『おうとも!』



たまにエースから聞いてたエースの弟、ルフィの話。私も他から話しは聞いたことはあったが、若くして強いらしい。

そのルフィに会えるなんて、ワクワクする!万歳!


エースの上司として挨拶しなきゃな。









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