オレンジ!
□07話
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オレンジ! story07
散歩
『エース!』
「…んあ……」
『エースー!』
「…、ってェ!!」
甲板に昼寝してるエースを殴った。
『出かけよう!散歩!』
「待て!何で殴ったんだよ!」
『え、起きないからさー』
だからって殴るな!、と大声で叫んでいるエース。…起きない方が悪いんだよ。
『そんな事より散歩行こうよ』
「散歩?」
『It's a fine day!レッツゴー』
「…お前、ここ海だぞ」
『イエス』
「どうやったら散歩できんだよ」
『ストライカーに決まってるじゃん!』
なるほど、と呆れたようにため息をつくエース。正直かなりムカついたけど、エースはその気になってくれて散歩に付き合ってくれるらしい。
天気もいいし暇だから、気分で遠出がしてみたくなった。
エースはストライカーの準備をしてくれてて私はニコニコで待っていた。
「エース、ガゼル」
「お出かけか?」
そこに現れたのはマルコとサッチ。
…憎きバナナパイン、フランスパン。
「良かったなァ!遠出出来て!」
『黙れフランスパン』
「おーこわっ」
なんて言いながら笑うサッチ。
この二人は、私が暇して死にそうだったのに見捨てやがった!くっそ!
「何ケンカしてんだ?」
そこに首をつっこむエース。
『マルコとサッチが相手してくんないもん!遠出散歩付き合ってくれなかった!』
「待てよ。マルコはともかくおれは連れてってあげられねェよ!飛べねェし能力ねェじゃねェか!」
『じゃあマルコ!』
「どうでもいいけどオヤジには言ったのかい?」
くっそー…。聞いてすらいないマルコ。どうでも良くなんかない!
「言ったのかい」
『…言いました……』
何か悔しい。逆らえなかった自分が悔しい。それにマルコは気づいたのか、私の頭に手を置いてくしゃりと撫でた。見上げるとマルコはニッコリ笑ってみせていた。
「そうか。…気をつけろよい」
『マルコ隊長ォオ〜!大好きです!』
感動した!
さすが我らが一番隊隊長長マルコ様!
何かキモチワルイって聞こえたけど気のせいだろう!
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