オレンジ!

□03話
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朝の事件も無事に解決して、私はほのぼのとした時間を海の上で過ごした。太陽の光が気持ち良くて、その辺に転がってた。

エースやマルコ、サッチやここのクルー達は遊んだりもしてたけど、鍛えたりもしてた。



白ひげ海賊団。


多分その名を知らない人は少なくないだろう。この大海賊時代で、一番海賊王に近いのは、絶対白ひげ。

白ひげ海賊団。
仲間を「家族」として何よりも大切に想い、船員や傘下の海賊達はオヤジと呼ばれ、私はお父さんと呼ぶ。お父さんは私達を実の子に思っている。


ここが私の居場所。それが居心地良くて、私は1人で笑顔を浮かべた。



「何笑ってんだ?」


ニカニカと呑気な笑顔で近づいてくるのはオレンジのテンガロンを頭に身につける、癖のある黒髪のそばかす男。背中には大きく掲げた白ひげの誇りを背負い、その名をこの広い海に轟かす。

我ら白ひげ海賊団。
二番隊隊長、ポートガス・D・エース。


その名を聞けば誰もが知っているだろうエースは私の家族で、エースがバカでアホでバカなところも知っている。

他にもうるさいけど頼りがいいマルコや、うざいけど料理が上手いサッチ、女の私でも惚れそうなイゾウや不器用だけど優しいビスタやジョズ。


そんな当たり前だけどこの時に私は改めて感謝していた。



『幸せ感じてた』

「なんだそりゃ」


エースは少し笑うと私の隣に腰をおろし、同じように寝転がった。


「そういやもうすぐ島につくってよ」

『うっそ!久々の大地!』

「だな!美味い店あるかなー」

『お肉いっぱい食べたい!お酒飲みたい!』

「毎日食って飲んでるじゃねぇか!」

『確かに!』

こうして笑いあっている日常。そして久々の上陸にテンションが上がる。

美味しい物も食べたいし、食べたいし食べたいし…1人でブラブラしよっかな!


「よし、じゃあ一緒に行くか!」


と言う計画はあっさり潰れた。

ただ明るく笑うエースに吊られて、私も満面の笑みを浮かべた。


『おう!挑むところだ!』






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