オレンジ!
□03話
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「お前!今回は許されると思うな!」
『びゃー!!ごめんなさいぃい!!!』
オレンジ!
story03 ー 普通 ー
只今、エースと鬼ごっこをしています。エースが鬼で私が逃げる人。ただ本当にエースの顔が鬼みたい。
『そんな怖い顔しないでよ!』
「お前のせいだ!」
『いでいっ!』
ゴツン!と大きく響いた私の頭。とうとう追いつかれてしまった。痛っ…頭が割れる。
エースは恐ろしい程に怖い顔で、まわりに黒いオーラが漂っている。それは私に対する憎しみなんだろう。
「お前な…よくもおれの肉!」
肩を掴まれてブンブンと揺られる私。
そう、今エースが怒ってるのはお肉のこと。私がエースの朝ごはんであるお肉を食べてしまったのだ。
『ごめんなさーい!!!!』
「ごめんですんだら海軍はいらねぇんだよ!」
『知らん、そんなの!』
「お、またやってるぞ漫才コンビ」
「『違う!!』」
どこらから現れたサッチ。続いてマルコやイゾウもやって来た。
『イゾウー助けてー』
「って言われてもねぇ…」
「元はと言えばガゼルが悪いだろ!おれの朝飯食って!」
「またかよい」
『だってサッチのご飯美味しーんだもーん』
「お、嬉しいこと言ってくれるねぇ」
『だからサッチのせい』
「って、はぁ!?」
そんなこんなで私の朝は、賑やかに始まった。
エースは特別に朝ごはんを作ってもらってご機嫌になった。サッチは手間が出来たって文句言ってたけど、エースが美味しそうに食べるから良しとしてた。
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