オレンジ!
□06話
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オレンジ!
story06 真偽
『でー、エースが何でかキレて怒って忘れろっ。てご機嫌になったの』
「ほー。(あのエースがねぇい…)」
この間のエースの妬き事件の事をマルコとサッチ、ハルタ達に説明していた。
未だにエースが怒ったりご機嫌になった意味も分かんないまま。知る権利はあると思う。て言うか知らないといけないんだよ私は!
と言う訳で皆に聞いてる最中だ。
『意味分かんない!あの火野郎!』
「なぁガゼル。それって嫉妬じゃねェのか?」
『しっと?』
「あぁ。つまりだ!ガゼルがおれとマルコと楽しそうにやってたからエースが嫉妬したんだ。焼きもちってやつだな!」
サッチの説明に眉をしかめる。
『楽しくなんかなかったけど』
「まぁその辺はどうでもいい」
じゃあどうでもいいや。
「馬鹿には分かんねェか」と笑うサッチを殴った。いくらなんでも嫉妬の意味ぐらい解る。て言うか私は馬鹿でも何でもない。
だけどそんな中、私の疑問はまた浮かぶ訳で。
『でも何でエースが嫉妬するわけ?関係ないじゃん!』
そう、何でエースが嫉妬?て言うか何に対して嫉妬してるのか分かんない。
「ま、子供には分かんねェとこだねぃ」
「そーゆー事だ」
『酷い!何だ子供って!』
それから子供子供と言われて結局教えてはくれなかった。
ハルタに聞いても「エースも男だねぇ」と楽しそうに笑うだけ。
マルコもサッチもハルタも何がそんなに楽しいんだよ!私は全然楽しくない!
「それよりガゼル、お前太ったんじゃねェか?」
おもいっきり話しを変えるサッチ。しかも一番触れて欲しくない話しに変えた。
『…やっぱ分かる?』
「当たり前だ。誰でも分かるぞ」
『えー、そんなにー?』
確かに最近腹筋とかないし見た目もコロコロしてきたし。
『まーいいや』
「女として最悪だなァ」
『今さら女扱いしないでよ』
「ガゼル、」
そんな私とサッチとやり取りをマルコが…マルコ隊長様が鋭い目付きで私を睨んでた。マルコ隊長様は低い声で私を呼ぶ。嫌だ!怖いんだけど!おい!パイナポー!
「お前なァ…、一番隊の恥だよい」
『お、おっしゃる通りで…』
「足手まといになるようじゃ…」
『滅相もございませぬ…!』
マルコに脅されました。
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