脱色短編.

□愛しい人。
2ページ/4ページ






「む…?どうした一護。私と会えて嬉しくはないのか…?」






「そっ、そんなワケねェだろ!嬉しいよ、すっげぇ嬉しい…っ!」








17ヶ月ぶりの彼女の身体を優しく抱き寄せた。







短く切った髪からほのかに甘いシャンプーの香りが鼻腔をくすぐる。









「…一護…」












ルキアが、傍に居る。










名前を呼ばれる度に本当にこいつのことが好きなんだな、と俺は自覚する。















「ルキア…ルキアっ…」
















抱き締める腕に力を込める。



















もう、二度と手放したくはない。





もう、何処にも行かないでほしい。





もう、離れたくない――――――
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ