脱色長編.

□4年後シリーズ 2.Change the world〜変わった世界・新たな未来〜
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気づくと、全身を覆っていた気配はいつの間にか消えていた。



固まっていた足の力が抜け、地面に崩れ落ちる。



あれは、何だったのだろうか…?


結局、何がなんだか理解出来ないままだった。



そうこうしていると、ふと思いついた。


あの人なら、浦原さんなら何か知っているのではないかと。


4年前の自分がそうしていたように、まず、やれることからやろうと。


そう、俺はこれを忘れていたんだ。


分からないことに立ち止まるのではなく、自ら進んでいけばいいことを。



少しずつ、少しずつでいいから今の自分が忘れてしまったことを思い出していくだけでもいいんじゃないか。



何も出来ないと決めつけるんじゃなく、自分で違う答えを出してみるのもいいんじゃないのか。



そして、そう思えるようになっただけでも、もう何か出来るようになったと言えるのではないだろうかと。



立ち上がり、一歩、また一歩と歩き始める。


行き先は─────そう、『浦原商店』。
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