School Love
□ほのかに香るエタノール
1ページ/2ページ
足に何かを感じたのと同時に目の前の世界がぐるぐると回る。
遠くから
「***ーっ!」
と誰かがアタシを呼ぶ声がする。
どすんっ、
鈍い音がして目を開ければ
「###、大丈夫?」
目の前に綺麗な顔がある。
起き上がろうとすれば
『いてて、』
膝に鈍痛が走る。
「お前、何転けてんだよ。前見て走れ」
目の前の綺麗な顔が喋る。
「とりあえず、保健室行くぞ」
ぐいっとお姫様抱っこをされれば、周りからきゃーと黄色声。
『ジョンヒョナァ…、恥ずかしいからいいよ』
「そんなん気にすんなよ」
アタシを助けてくれた奴は、アタシの幼なじみでもあり、学校一のモテ男。
キム・ジョンヒョン。
.