School Love
□ベッドの下に散らばった靴
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「先輩、今日はもうこれでおしまいです」
チャンミンはニコッと先輩にそう言った。
「ええー、何でよ!」
先輩がそう言えば
「僕に口答えする人とはもうできないです。僕、最初にそう言いましたよね?」
にこやかにそう言って、
だけど先輩は出ていこうとしない。
「でてけ」
さっきまでの笑顔が全くない、とても怖い顔でチャンミンはそう言った。
先輩は目に涙を溜めて、走り去っていく。
「***っ!」
チャンミンに急に名前を呼ばれて、ビクッとすれば
「ははっ、緊張しすぎ。食ったりしないから安心して」
そう優しい顔で笑った。
はぁ、安心して胸を撫で下ろせば
「やっぱ今のなーし」
いきなりチャンミンがそう言って、アタシの顎を掴んで上を向かせる。
「***、僕のこと好きでしょ?」
長い前髪をサラッと払って、目の前でそう言うチャンミン。
『そんなこと…』
「素直になりなよ」
チャンミンの顔が近付いてきて、目をギュッと瞑れば
「ぶはっ、***目瞑りすぎ」
チャンミンが笑い出す。
「からかってごめんな」
ポンッとアタシの頭を撫でて、保健室を出ていった。
fin.