School Love

□ベッドの下に散らばった靴
2ページ/2ページ

 



「先輩、今日はもうこれでおしまいです」

チャンミンはニコッと先輩にそう言った。



「ええー、何でよ!」

先輩がそう言えば

「僕に口答えする人とはもうできないです。僕、最初にそう言いましたよね?」

にこやかにそう言って、

だけど先輩は出ていこうとしない。



「でてけ」

さっきまでの笑顔が全くない、とても怖い顔でチャンミンはそう言った。



先輩は目に涙を溜めて、走り去っていく。




「***っ!」

チャンミンに急に名前を呼ばれて、ビクッとすれば


「ははっ、緊張しすぎ。食ったりしないから安心して」

そう優しい顔で笑った。





はぁ、安心して胸を撫で下ろせば


「やっぱ今のなーし」

いきなりチャンミンがそう言って、アタシの顎を掴んで上を向かせる。


「***、僕のこと好きでしょ?」

長い前髪をサラッと払って、目の前でそう言うチャンミン。


『そんなこと…』

「素直になりなよ」


チャンミンの顔が近付いてきて、目をギュッと瞑れば


「ぶはっ、***目瞑りすぎ」

チャンミンが笑い出す。



「からかってごめんな」

ポンッとアタシの頭を撫でて、保健室を出ていった。



fin.
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ