School Love
□カーテン越しに囁く声
2ページ/2ページ
ソロ歌手としてデビューして、仕事にもやっと慣れてきた頃。
「最近デビューしました。SMエンターテイメントのEXOです」
デビューしたばかりのEXOが挨拶にきた。
初めてみた彼ら。
本当に身長が高い。
一人一人挨拶をして、最後の一人になった。
「EXO-Kのマンネ、セフンです。よろしくお願いします」
この声…
『君、もしかして…ソウル公演芸術高校?』
保健室でいつも話す彼の声だ。
「はい。ヌナ、やっと会えた」
そう微笑むセフンくん。
『セフンくんだったんだ』
「ずーっと後悔してました、僕」
そう言うセフンくん。
「ヌナと話していくうちに名前も顔も知らないヌナに惚れました。馬鹿ですよね、僕」
高校ではタメ口だったから、少し妙な感じがするセフンくんの敬語。
「ヌナが出てた音楽番組を見て、ヌナの声を聞いてもしかしたらって思ってました。だけど僕、臆病だから」
なかなか話しかけられなかったんです。よかった***ヌナに会えて。
そうセフンくんが笑った。
「今でも好きです。***ヌナ」
そう言う君をメンバーがヒューヒュー言って冷やかす。
『セフンくん、アタシもずっとセフンくんが気になってた。何で名前聞かなかったんだろうってずっと後悔してた』
「本当ですか?」
『うん。今日、セフンくんに会えて良かったよ』
『アタシもセフンくんが好きです』
そう言えばセフンくんがアタシを強くギュッと抱きしめた。
fin.