Story

□マジすか学園ー3ー
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あれから本当に積極的な優子。

まー2人きりの時だけだけど、仲間に示しがつかないみたいで。


そして、なぜか仕事が休みの日に優子の家に来てしまっている自分。


いや、まあ優子は悪いやつじゃないし…



「てか、刑事がいいのか?」

「呼んどいてそれか…別に優子は捕まったわけじゃないだろ?大丈夫だよ」

「ま、嬉しいけどねー」



そう言って座る私を抱きしめる。


あ、おかげさまで骨折もやたら早く治ってもう元気。

やっぱり私の生命力は半端無いみたいだ。



「しかし、1人暮らしとはな」

「うち親いねーんだ」

「え?」

「両親事故で亡くなって、遺産で生活してんだ」



その優子の目はすごく悲しそうで、切なかった。



「あ、ごめん…」

「謝らなくていーよ。事実だし」



なんか2人きりの時に甘えることに納得した。


両親が居なくて、甘える存在はいないしマジ女の頂点だから仲間にも甘えるわけにはいかない。

その矛先が私に向いただけだろう。



「てかうちらって10才も年離れてんだよな」

「それをいうか?」

「いや、年感じねーなーって」



ごろんと私の脚を枕にして寝転がる。

まるで小動物のように。


かわいーなあ…



「なー今日泊まってかねーの?」

「明日仕事だし、また今度な?」

「ちぇっー。残念」



眉毛をへの字にして残念そうな顔をして、私の腕を掴んでシャツをめくる。



「良かった…跡は残ってねーな…」


「骨折んとこか?もう気にすんなよ」

「みなみって昔どこの高校だったんだ?」

「んー内緒」

「教えろよー」

「そのうちね」



そう言えばまた拗ねて、今度は起き上がって膝の上にまたがって座り向かい合わせになる。



「ちゅーすんぞ?」

「いやいや!意味わからんぞ!」



首に手を回し、顔を近づけてくる。


「ちょいちょい優子!!」

「顔あかーい」


そりゃ赤くもなんだろ!!

しばらく女の子と触れ合ってないし…って違うか。


実は昔はモテモテでプレイボーイだった高橋。



「みなみ…好き…」



そう言ったと思えば唇が重なる。

驚きから目はばっちり開いてる。



つーか2回目!!

コイツ…マジで好きなのか?



ドキドキしてんじゃねーぞ自分…こんな高校生相手に…



優子は唇を離してにやっと笑う。



「コタエとかいらねーから」

「へ?」

「こうやって一緒に居てくれるだけで満足だから。迷惑はかけねーよ」




迷惑だなんて思わないのに、なんでコイツはそんなに悲観的なんだ?

その理由は後々わかることになる。



「もう1回キスしていーか…?」



私が答える前にキスする優子。



答えてねーじゃねーか…
ったく…甘えん坊だな




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