Story

□マジすか学園ー2ー
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あれから、毎日のように補導されてくる優子。


「また来たのかー?」

「来ちゃわりぃかよ」

「ほんとココ好きだね〜」

「うるせーな」



でも、なんか前と違って雰囲気が全然尖ってない。

寧ろ柔らかい。



「なーどっか飯行こうぜー」

「うちらは友達か!」

「じゃあ学校来いよー」

「いや、だから学生でもねーし」

「パトロールでも何でもいいからさー」



なんだなんだ!?

あの優子がちょっと甘えてる!?
てか、なんでそんな来て欲しいんだか…相当好かれてんな。


まーいいことだが。



「ま、街の様子知ることは悪くねーな」

「だろ!?」

「よし、わかった。明日からパトロールするかな」

「よっしゃー!!待ってんぞ!!!」



いや、街全体をパトロールするのであって学校だけ行くんじゃないんだけどな…



「てか…腕どうだ?」

「なーに心配してくれてんの!?」

「まあ…一応オレのせいだし」

「大丈夫だから気にすんなよ」



そう言ってわしゃわしゃと髪の毛を撫でれば、顔を赤く染める優子。

初だね〜高校生って。


妙に大人っぽい奴らだけど。



―――――――――――――



その日、手も動かせないし暇だから歩いてパトロールがてら散歩。


え?暇な警察だって?



いいのいいの、仕事は部下に任せたから。




街を歩いているとマジ女の制服を着た、眼鏡をかけた喧嘩しなさそーな女の子が通った。


思わず振り返って、その子を捕まえた。



「………」


捕まれても無言って…


「君、マジ女の生徒だよね?」

「はい」

「君みたいなタイプ珍しいねー」

「そうですか?」



やべーこれじゃナンパみてーだな。

この子、絶対眼鏡とったほうがかわいいと思うんだけどなー。



「それじゃあ失礼します」

「ちょちょちょ!!待った!」

「何ですか?」

「君、名前は?」

「前田敦子」

「私は高橋みなみだ。よろしくな」



だからナンパかって。

そんなことはさておき、敦子は顔色1つ変えずにくるっと振り返って"それじゃ"と言って行ってしまった。



敦子か…不思議な子だな。







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