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□楽屋にて
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今日はいつもよりかなり早く来すぎて、楽屋に入るとやっぱり一番乗り。

このあと、メンバーでの収録が控えている。



ソファーに座って携帯をいじっていれば、楽屋の扉が開いた。



「あ、たかみな」

「あれ?陽菜早くない?」

「早く来すぎたの」



たかみなは陽菜の彼氏。
にゃんにゃん呼びを卒業して、陽菜って呼ぶようになってから少し照れくさい。


荷物を置いてたかみなは陽菜の隣に座る。



「なんかついてる」


そう言って陽菜髪の毛に触れて、ゴミをとる。


「あ、ありがと」

「なんか2人きりって久しぶりやな〜」

「仕事ですれ違いばっかだもんね」

「もう陽菜不足!」



そう言って陽菜の携帯をパタンと閉じて、ギュッと陽菜を抱き締める。

久しぶりのたかみなの温もり。


ドキドキと胸が高鳴る。



「た、たかみな今日どうしたの?」

「んー?だから陽菜不足なんだってば…」


身体を離すとたかみなはキスをした。


「ちょっと!誰か来たらどうすんの!?」

「まだ来ないよ…」



陽菜の腰を抱き寄せて、唇を重ねる。すると今度は舌が絡んできて、陽菜もそれに応えるように絡める。


「んっ……はぁはぁ…もうキスはダメ」

「…なんで?」



そんな上目遣いで見ないでよ…てかいつの間にそんなに積極的になったの?

この会えない間に…



「ダメなもんはダーメ」
「えーやだー。まだ足んないもん」

「ここ楽屋」
「うん」

「うんじゃなくて…」
「だって今すぐ陽菜が欲しいから」



だから…そんな台詞どこで覚えてきたの?


陽菜をソファーに押し倒して、唇を重ね、服の中に手を入れてくる。



「んっ!!…たかみな!だめ!」
「なにがだめなの?」


器用に下着のホックを外して、陽菜の胸に触れる。


「んっ、ちょっ!…みなみ!」



ガチャッ―


「ゆっぴーそれいいね」
「でしょ?麻里ちゃんも欲し……い…」


楽屋の扉が開き、優子と麻里ちゃんと目が合う。


「たかみなー!!なにやってんじゃ!!」
「ちょっとゆっぴーお邪魔だから出てくよ!」


騒ぐ優ちゃんをズルズルと引きずって楽屋を出て行く麻里ちゃん。



「…だから言ったじゃん」
「…ごめん」


たかみなは陽菜を起こして、ホックをつける。


そんなシュンとしたたかみなを可愛いなんて思うのは、たかみなのことが好きだから?



「もう楽屋ではだめだよ?」
「うん、ごめん」


たかみなの頭を撫でると、ぼすっと陽菜の胸に倒れてきた。


積極的なたかみな見たと思ったら、これだもんね。



もー…ばか。





End

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