08/06の日記
09：09
今。
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たった今、サイレンが鳴った。
只、『何時もより長いサイレンだなぁ……』とか思ってもう一度眠ろうとしたけれど、その意味を思い出して目が覚め、慌てて瞑目を始めた。
人間は忘れる生き物だと、誰かが云っていた。
私もそう思う。
けれど忘れてはならない、いや、忘れる訳にはいかない痛みが在ること。
その痛みを受けたひとが確かに居ること。
誰もが吐ける薄っぺらいと感じがちな言葉だけれど、言葉の持つ本当の厚み、重み、それに想いの総てを知ることは難しい私達は幸せなのか、それとも。
きっとこの問題は答がでることのない問いなのだろうと思う。
だけど、私はまだ若い。
今日出なかった答が明日には出るかもしれないし、死ぬ間際まで見つからないかもしれない。
そもそも答なんか無いかもしれない。
それでも私達は今息をしている。
それはたぶん、一番大切な事実なんだと思う。
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