原稿
□Bad end
1ページ/5ページ
「…ユウ…ごめんさ…」
それだけいって、ラビは黙って俺を抱きしめた。
この夜。
俺達は久しぶりに体を繋げた。
これが最後だとでもいうように、何回も…明日が任務であっても気にせず…
次の日の朝。
俺はラビの腕の中で目を覚ました。
「おはよ。ユウ」
「…おはよ」
「腰、大丈夫さ?」
「問題ない…それより、悪い夢…見なかったか?」
「ぁ…ぅん。幸せな夢だったさ」
ラビの嘘をついている笑顔はすぐにわかる。きっと、また見たのだろう…。
少しでも慰めになればと、キスをした。
「…無理すんな」
「やっぱり、ユウにはわかっちゃうさね。さて、任務さ」
ベッドから抜け出し服を着るラビ。
俺も髪を結んで支度を始めた。
このあと…ラビの夢が現実になろうとも気づかずに…