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原稿

□二枚の紅葉
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「

♪」

たまに口ずさんでしまう歌子供の頃から何故か知っている。そんな歌。

「また歌ってるんさ？」

「無意識にでちまうんだよ。なんの歌なんだか」

「俺もその歌。知ってる気がするんさ」

「そうなのか？」

「ぅん。なんなんさね」

最近、子供の頃の夢をよく見る。
まだ、元帥と旅に出ていた頃の夢…
やはり、その夢の中であの歌を俺は歌っていた。
誰に教えられた訳でもないのに、自然と出てくる不思議な旋律…―。

ｶｽﾀﾏｲｽﾞ