イナゴ

□儚く切ない恋物語
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ある日、倉間先輩は俺にいった
倉「お前のせいで! 南沢さんが退部したんだぞ!」
って…
わざわざ校舎裏に呼び出しといて…
「告ンのか?」
とか、期待した俺がバカだった
最後に先輩は、俺の頬を思いっきり掌で叩いて
泣きながら去って行った
精神的に痛い
そういえば…
倉間先輩と南沢先輩って付き合ってんだっけ?
俺の初恋は最初からダメだったのか
そもそも「兄さんの足を直す為」にフィフスセクターに入ったのがダメだったんだ
兄さんには怒られるし、倉間先輩にも怒られ
しかも、泣かれる
ひりひりする頬をさすりながら
頬をつぅーと涙腺が描かれた
俺はすぐに行動に入った
2学年の階に行く
倉間先輩の教室にいく
1年だろうが何年だろうが構わねぇ
俺はずかずかと2年の教室へ入った
倉間先輩は、うつ伏せていた顔をあげ
驚いた顔で俺を見上げた
目が赤くなってて 今でも涙が流れている
俺は倉間先輩を持ち上げ
また、校舎裏へいく

ドサッ と、倉間先輩を地面に落とす
倉「いってー! 何すんだてめぇ!」
直ぐに突っかかってくるが、
残念ながら先輩の一方通行なただのパンチでは俺にかすり傷1つ付けられませんよ
京「あんたは、言うだけいって帰るんですねぇ」
倉「はぁ?」
京「俺の事なんて気にせず まいっにちまいにち…『南沢さん、南沢さん』って… 南沢さんをフィフスセクターの力で遠くへ転校させようかとも思いましたよ」
あはは と、笑うけど
それほど笑えないらしい
少しぞっとした顔で俺を見る
京「俺が怖いですか?」
男女がキスするとき、よくやるあれをやってみる
顎をくいってするあれ
倉「ちょ、お、御前… キモい…」
京「もし、俺の立場が南沢先輩だったら?」
というと
倉間先輩は頬を赤らめた
俺が前にいるのに、
俺の目の前で顔を赤くする
それに俺はいらっと来る
で、
京「倉間せんぱぁい?」
倉「なんだ、よ、、、んん!?」
強引にキスをすれば、涙をまた流す
ははは 神童キャプテンみたいだ
泣く



倉「ぐぅ ひっく っく ぐす」
京「いつまで泣いてるんですか…」
倉「お、おま、おまえ、の…せいだろ!」
また俺の頬をひっぱたこうとする
が、そうはいかない
俺は同じことを繰り返さない
俺に迫る小さい掌を掴んだ
倉「ひっ!?」
京「もう何もしないッスよ」
俺は掌を掴んだまま、立ち上がって
京「俺のモノになってくれたらね」


そんな事をいっても
倉間先輩は抵抗する
倉間先輩は「嫌だ」という
だって先輩は南沢先輩のだから…

倉「いやだ」
京「いうと思った」
倉「いうと思った事を何で言うんだ」
京「それは言ってみなきゃ分からないじゃないですかぁ もしかしたらいい方にいくかもしれな「行く訳ねぇだろうが」
俺の力は勝手に緩んだ
倉間先輩は逃げるように俺から離れて、
倉「けど!もし、南沢先輩が、戻ってこなかったら、その時は考えてやる!!」
顔を赤くして、逃げる
俺は、嬉しくなって 気持ち悪く「ふふっ」と笑った

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