イナゴ

□世界で一番可愛い彼女…
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俺の所属するサッカー部には、クラスの女子よりも可愛い先輩がいる 霧野先輩
…男子なんだけど…
容姿は可愛いんだけど、残念な事にキャプテンよりもすっごく男っぽい
そこもいいと思う
俺はいつしか 目が霧野先輩の方へいつも向いていた
男なんだけど… もうそんな事どうでもよくなってて…
天「先輩、明日暇ですか?」
蘭「…は?」
無意識に明日、ヒマかなんて聞いてて…
忙しかったらどうしよう…
蘭「特にないけど…」
天「ほ、ほんとですか!?」
よかったぁ…
って、思ったけど
直ぐにどうしようか迷う
なんで聞いたんだっけ?
どっか誘うの?
デパートに?家に?サッカーに?
蘭「なんか買いに行くのか?」
買うものなんてないんだけど…
ま、いっか
天「は、はい!新しいスパイク買いたいんですけど… どれにしたらいいか迷っちゃって…」
…あ
この前買ったばっかだ
蘭「そっか じゃ、明日 スポーツ用品店に集合な」
天「は、はい!」
やった!

スポーツ用品店に行くと
既に先輩が居た
先輩の私服初めて見た…
すっごいオシャレ
ピンクの髪に、黄緑の服、
温かみ感じる色合いに、思わずドキドキする
気付けば 目の前に霧野先輩の顔があって…
吃驚
天「う、うわあぁっぁあああ!!」
蘭「うおっ なんだいきなり」
天「あ、すす、すみません!」
蘭「お、おぅ そんなことより、行こうぜ」
天「は、はい!」

その日は楽しかったなぁ
スパイク買うついでに、沢山、ほかにも買った
まだ時間あるから 近くのソフトクリーム屋さんで、ソフトクリーム食べたり
ゲーセンいって遊んだり
気付けばもう夕方だった

天「先輩、今日、すっごく楽しかったです!」
蘭「あぁ、俺もだよ^^」
にこっと笑顔を向ける
学校ではそんなに笑わないのに…
…先輩の笑顔、初めて見たかもしてない…
蘭「??どうかしたのか?顔、真っ赤だぞww」
って、言いながら、俺の頬を突く
ドキッってする
ドキッって 高鳴る
天「せ、先輩…」
蘭「ん〜?」
き、聞いてみよう
って、思った
好きな人、聞いてみよう
って、思った
もしかしたら、いや、絶対、
俺じゃない…かもしれない
神童キャプテンかな? 南沢先輩かな?
俺、だったらいいな…
確率は少ないけど…
俺だったら、いい、な…
天「先輩って、好きな人、いますか?」
蘭「…」



お、俺のせいだぁ! 俺のせいで、俺のせいで…
この沈黙…
蘭「あぁ、いるよ」
天「え、え、だ、だ、誰、ですか…」
蘭「えー?それは言えねぇよぉ」
ですよねぇ
ごもっともです
言う人なんていませんよねぇ
でも、俺はいいますよ?
会った時から ずっと、ずっと、好きだったんですから…
ずっと、ずっと、見てたんですから
天「俺、好きな人、いるんですよ!」
蘭「へぇ?誰?誰?剣城?神童?」
天「違いますよww」
不正解
ほら、全然気づいてない
天「俺の好きな人は…」
蘭「俺だったりしてwww」
天「…」
あ、ど、どうしよう…
もっと言いづらくなっちゃったよ!
蘭「で?誰?誰だ?」
満面の笑みを俺に向けて
俺もガマンの限界で…
先輩のファースト、奪う事になっちゃいますけど…
先輩が悪いんですからね?
何時までも、俺にその笑顔を向けてるから…
chu
蘭「ん!?」
天「…あ」
蘭「て、てん、ま… おま、おまえ…」
天「す、スイマセン! けど、ガマンできなくって!せ、先輩のせいですからね!? その、ドキドキする笑顔を俺に向けてるからです!」
蘭「俺のせいかよ!?」
天「そうですよ!先輩のせいです!」
と、言い合いをして、10分
はぁはぁと息を切らしながら、
天「せ、先輩の好きな人は誰ですか!?俺は言ったも同然じゃないですか!」
蘭「絶対に言うモンか!」
先輩頑固だなぁ
天「じゃあ、無理矢理にでも言わせますよ!?」
蘭「やってみろよ!」
天「…では」
ガッ と、先輩の肩を力強くつかむ
俺は先輩に口づける
勿論、全く人が居ないわけではない
まぁ、夕方っていうか、もう夜近いから
あんまり人が通ってない訳であり…
兎に角!
俺達は人前でイチャつくバカップルみたいな人たちだった
蘭「ぷは… 天馬!長いしやり過ぎだ!」
天「えぇ〜」
やり過ぎかな?」
天「じゃ、先輩 明日の部活の時 教えてくださいね? じゃなかったら 部活終了後 この続きでもしますよ?」
出来れば続き、やりたいなぁ
って、俺はひそかに思っていた
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