イナゴ

□幼馴染の一線
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俺の幼馴染 拓人は
泣き虫で可愛くって 男子からの人気も高かった
俺は昔から「拓人を俺の物にしたい」と思っていた
日に日に増す独占力 男子が拓人に話しかけるたび
「殺してやりたい」と思った
そんなある日
拓人の家へ遊びに行ったとき
拓人の部屋に来るのは 久しぶりだった
あいかわらず 変わらない部屋
女なんだから こうもっとピンク色とか ぬいぐるみとか 可愛い物があってもいいんだけど…
拓人の部屋は やっぱり グランドピアノがあるだけ
それ以外はあまり目立たなかった
「やっぱ変わんないんだな お前の部屋」
「いいだろ?別に 俺の部屋なんだし」
「あ!ほーら! またその一人称!!」
昔から変わんない 拓人の一人称
昔から『俺』って言ってる
なんで分かんないけど 女の子なんだから…
って言うと また怒られるからやめとこ…
「適当に座っててくれ 俺はお茶を持ってくるように言ってくるから」
部屋から出ていく拓人の背を見る
俺はソファに座る
…そうだ 今は二人っきり…
じゃあ 何年も言えなかった「好き」って言葉が言えるんじゃないか?
もし答えが… いや、どっちにしろ俺の物にするけどな
ガチャ
「直ぐ持ってくるって」
俺の隣に座る拓人
微笑が女そのもので ドキッとした
座る時 俺と拓人の指が触れ合い
直ぐに俺は手を引っ込める
「?どうかしたのか?」
「あぁぁ!い、いやぁ!な、なんでもないよ!」
拓人は鈍感なのか?
幼馴染だから 俺の気持ちくらい 知っててもらいたい…
「…」
「…?」
拓人は少しだらしない所がある
今だってほら 制服のシャツの上ボタンが占めてないところが…
そこの隙間から見える下着
白くって 清潔感のある下着を見ると
俺の理性がぶっ切れた
俺は拓人を姫抱っこして ベッドに押し付ける
その後 俺は拓人の上に乗る
「らら蘭丸!?おま、何して!?」
顔を赤らめながら 俺を飛ばそうとする
しかし 男と女 力の差は広い
拓人の押す力なんて どうってことない
俺は拓人の手を押さえ
抵抗できないようにした
「っ…ら、蘭丸ぅ な、なんでこんな事…」
目に一杯の涙を溜め言う
ますます襲いたくなる…
「なんでって… お前を独り占めしたいからだよ こうすれば 拓人は俺しか見なくなるだろ?」
ニヤニヤと意地悪そうに笑ってみる
拓人は反対に ひたすら涙を流し続けた
手を押さえられているせいで 涙をぬぐう事が出来ないからだ
「そんな顔も可愛いなぁ」
片方の手を使い 拓人の涙を拭ってやる
俺は拓人の唇にキスを…………
しようとする
すると外側からコンコンとノックする音
俺は拓人の耳元に
「お楽しみは後でだな♪」
俺は楽しそうに笑って拓人の上から降りた
さて、後で何をしよっかなぁ♪

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