イナゴ
□おぶってくれたお礼だぜ!
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今は学校生活で一番眠くなるお昼時
拓人の席は日当たりのいい窓際
拓人は昼食を早く済ませ机にうつぶせた
拓「ねっむい…」
眠いのに眠れない時ってあるよな?((え?な
い?
蘭「よ、拓人…って、えらい眠そうな顔してる
な…」
拓「よぉー 蘭丸 眠いのに眠れないんだよ ど
ーすればいーと思う?」
蘭「知らない…」
拓「うぅ」
結局、昼休み中には1分とも眠れずその眠気が延
長…しすぎていよいよ放課後になってしまった
拓人はフラつく足で部室へ行き着替え部室にある
椅子に座り机にうつぶせた
10分、20分、30分、
30分たっても眠れない
では、なく…
誰もこない可笑しい
もしかして、今日は部活なし!?
と、考えたいがいまかいまかと襲ってくる眠気を
相手に頭が回らない
もう1時間はたっただろうか…
拓人の眠気は頂点に達し瞼も重くなる
意識が遠くなりそうだった時…
部室のドアが思いっきり開かれた
ガラッ
拓「ビクッ)うおっ!ら、蘭丸?」
蘭「あ〜 やっぱり居た 今日、部活ないのに
ね」
拓「な、ない!?」
拓人は驚きのあまり椅子から立ち上がったが
まだ、少し眠気があった為すぐに崩れ落ちた
蘭「うわっと あっぶねぇなお前… ちょっとは
寝たのか?」
拓「いや、寝そうだったところにお前が来た」
蘭「あ、悪い^^; じゃあ、寝ろよ」
拓「おう、だがな 俺はどうやらどっかに頭をあ
ずけないと寝れないらしい」
蘭「説明が分からない」
拓「あぁーもう!つまり、隣!隣座れ!」
蘭「あ、おう」
蘭丸は椅子を拓人の横に置き座った
拓人は満足そうに笑い蘭丸の肩に頭を置いた
拓「じゃあ、少しの間おやすみ」
蘭「おう…って、えぇ!?おい!拓人!」
拓「…zzZ」
蘭「寝てるし…」
さっきの事は嘘のよう
すぐに眠りについた
しかも、当分起きそうもない
蘭「はぁ、まったく」
部活のアリの日の下校時間までまわってしまい
流石にやばいと思った蘭丸は拓人を起こした
蘭「拓人!拓人!起きて!!」
拓「ん、む…ぅ」
蘭(ちょー 何、変な声出してんの!?俺、何も
変な事してなくね!?」
蘭丸は一人で焦って、一人で赤くなり、自分に何
かいいきかせてた
蘭「拓人!…ったく…」
蘭丸は拓人をおぶり二人分の荷物を持った
蘭「軽っ こいつ、ホントに食ってんのか?」
:
拓人の家の前につきもう一度蘭丸は拓人を起こし
てみた
蘭「拓人、拓人、ほら、おきて!」
拓「ん、…ふぁ、らん、まる?」
蘭「う///もう、早く起きなって」
拓「ん、蘭丸…おはよ」
蘭「おはよ、はい、たって」
拓「うん」
拓人は普段のしっかりしたキャプテンではなく
甘えた調子の拓人だった
拓「えっと、蘭丸、あり、がとな///」
拓人は自らの唇を蘭丸の唇にあてた
蘭「なっ///!」
拓「じゃ、明日!!」
バタンッ
蘭「な、な、///」
あれは…
ただ、寝ぼけていただけなのか…
それとも、本当なのか…
それは、やった本人、拓人にしか知らない…
end