名探偵コナン
□身長差
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「全然良くないよ!
この身長のせいでどんだけ私が苦労してきたか!
本当もう早く縮めよぉおぉぉー!!」
「海咲…」
苦笑しながら私を見つめている青子とクラスメイト達を気にせず
クラス中に響き渡る程の大きな声で叫ぶ。
さっきまでファッションの話で盛り上がっていたのに
突然皆に「海咲ちゃんは背高いからいいよね〜」と言われはしゃがれ…
褒めてるつもりなんだろうけど
お世辞にしか聞こえませんよ…
「私より背高い男なんて中々居ないよね!
本当青子ちゃん達が羨ましいよ…
だって男に抱きついた時胸におさまらないんだよ!?幼い頃から憧れてたのに!」
あっさり恥ずかしい事を言ってのける私を
とうとう冷めた目で見始めた青子を無視して机に突っ伏す。
「……まじか」
そんな私達を遠くから見ていた男───黒羽快斗が
頭を押さえて小さく呟く。
「あぁーやっぱそうだよなー…
でも身長なんて今更どうにもならねぇし
もういつまでも
このままじゃ居られねぇよな…
もうすぐクリスマスだし…」
よし!
今日は海咲と一緒に帰ろう!
んでそん時に…
そう1人でぶつぶつ呟きながら予定をたてている快斗を
私は突っ伏した顔を上げて横目で見た。
「ま、そこら辺が快斗の少し惜しいところだよね〜…」