名探偵コナン

□偽彼氏
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いつもの帰り道。

新一が隣でホームズの話を
している中。


私は
(そろそろ言わなきゃ…あー!でも今はなぁー!)
と、1人で悩みまくっていて、

新一の話があまり耳に入ってこなかった。


「おい、聞いてるか?」

「え!?あ、あぁ!
えーっと…

「君を確実に破滅できれば僕は沢山の利益を手にいれれるのに」

だっけ?
ひどいじゃんホームズ!」

「全然違ぇよ!!」


「え?あれ、違う?」


「ったく…何かあったのか?
今日ずっとボーっとしてたぞ」

「え」


ばれてた?…やっぱ言うべきかな…


「──実はね…新一にお願いがあるの」


「お願い?何だ?」




「あの…あのね!私の──


───私の彼氏のフリをしてほしいの!!」



「え!
彼氏………のフリ!!??」


「お願い!一生のお願い!」

「いや、てか何でだよ!?」

「実はね、昨日後輩に告られて…
私彼氏いるから
って言っちゃったの!!」

「おいおい…」


「そしたらね、後輩が

「彼氏って誰ですか?僕その人に勝てないでしょうか!?」

って聞いてきて…
新一推理馬鹿で頭いいし、スポーツも出来るし…
ルックスも…まあ…まあまあいいし!
だから新一って言っちゃって…」


「…そんな理由でか」


「それでね!

「本当にあの有名な新一先輩と付き合ってるんですか?
新一先輩に証明させてみせて下さいよ!」

って言ってきやがって…それで」


「──…それで俺に後輩の前で
「海咲と付き合ってる」って言って欲しいと」



「そう!
お願い!一生のお願い!!」


「……はー…
分かった。いいよ」


「!本当!?
ありがとうー!恩にきるよ!」


「…」


あれ…ちょっと不機嫌そう…。

やっぱ面倒くさいよね…ごめんね新一!


「じゃ、じゃあさっそく行こう!!」

「は?何処に?」

「今日一緒に帰りましょうって言われてたんだけど
先帰って来たからまだ学校にいるかも!」


「あぁ…なるほど」


私は少し罪悪感を抱きながら
新一の手を引いて学校へと向かった。

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