名探偵コナン
□偽彼氏
1ページ/4ページ
いつもの帰り道。
新一が隣でホームズの話を
している中。
私は
(そろそろ言わなきゃ…あー!でも今はなぁー!)
と、1人で悩みまくっていて、
新一の話があまり耳に入ってこなかった。
「おい、聞いてるか?」
「え!?あ、あぁ!
えーっと…
「君を確実に破滅できれば僕は沢山の利益を手にいれれるのに」
だっけ?
ひどいじゃんホームズ!」
「全然違ぇよ!!」
「え?あれ、違う?」
「ったく…何かあったのか?
今日ずっとボーっとしてたぞ」
「え」
ばれてた?…やっぱ言うべきかな…
「──実はね…新一にお願いがあるの」
「お願い?何だ?」
「あの…あのね!私の──
───私の彼氏のフリをしてほしいの!!」
「え!
彼氏………のフリ!!??」
「お願い!一生のお願い!」
「いや、てか何でだよ!?」
「実はね、昨日後輩に告られて…
私彼氏いるから
って言っちゃったの!!」
「おいおい…」
「そしたらね、後輩が
「彼氏って誰ですか?僕その人に勝てないでしょうか!?」
って聞いてきて…
新一推理馬鹿で頭いいし、スポーツも出来るし…
ルックスも…まあ…まあまあいいし!
だから新一って言っちゃって…」
「…そんな理由でか」
「それでね!
「本当にあの有名な新一先輩と付き合ってるんですか?
新一先輩に証明させてみせて下さいよ!」
って言ってきやがって…それで」
「──…それで俺に後輩の前で
「海咲と付き合ってる」って言って欲しいと」
「そう!
お願い!一生のお願い!!」
「……はー…
分かった。いいよ」
「!本当!?
ありがとうー!恩にきるよ!」
「…」
あれ…ちょっと不機嫌そう…。
やっぱ面倒くさいよね…ごめんね新一!
「じゃ、じゃあさっそく行こう!!」
「は?何処に?」
「今日一緒に帰りましょうって言われてたんだけど
先帰って来たからまだ学校にいるかも!」
「あぁ…なるほど」
私は少し罪悪感を抱きながら
新一の手を引いて学校へと向かった。