名探偵コナン
□rain
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ザ───────………
「うわ…何このバットタイミング」
─天気予報恨む。
もう二度と見ねぇぞめざましテレビ…
「海咲ちゃん、ウチの傘入ってええで?」
「あ、いいよいいよ!
2人で入ると和葉ちゃん濡れちゃうよ」
私がそう言うと
「せやけど…」と言い掛けたから
「それじゃまた明日ね!」
そう言って猛ダッシュ逃げた。
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ザ───────………
「あぁああもう!!」
いいよ、とは言ったけど…本当にヤバい!
台風来てんじゃないの?
私が鞄を傘代わりにして
びしょ濡れで走っていると、
「お、おい海咲!?」
かすかに声が聞こえた。
声の方を向くと、
そこには遠くにある小さい駄菓子屋の屋根で
雨宿りをしている平次の姿があった。
「平次!
どうしてそんな所に居るの!?」
傘持ってるのに…
「これ通り雨っぽいから雨宿りしてるんや!
お前は傘持って無いんかー?」
「ちょ…ちょっと待ってて!」
遠くに居るせいでよく聞こえなかったのと、
通り雨なら…と思い
平次のもとへ走った。