本屋さん(BL)

□バレンタイン企画
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(謙也×光)編

謙也→研修医 光→大学4年生



蔵「大人になっても集まれる仲ってもんはええなぁ」

金「せやな〜」

蔵「金ちゃんはえらい大きゅうなったな」

小春「金太郎さんかっこいい(*´д`*)」

ユウ「小春〜浮気かっ死なずど!!」

蔵「ラブルスはあいかわらずなやw」

光「ほんま先輩等キモいっすわ」

蔵「財前も変わらんな〜」

光「変わってますよ」

そう。変わった・・・

謙也さんに会えないことで今まで以上になんだか気持ちの表現がわからなくなった。

蔵「財前」

ピンポーーーーーン

金「?誰や?」

蔵「ちょぉ出てくるわ」

パタパタパタ





・・・・遅っ

なんかの勧誘だったんかな?

光「白石部長?」

金「遅いなぁ」


ダダダダダ


謙「ハッピーヴァレン。+゚(*゚Д゚*)。+゚タイン!!」



・・・・・・へ?



金「謙也やん!久しぶりやな〜」

謙「金ちゃんええ子にしとったか?」

蔵「男しか集まってへんのにハッピーバレンタインもないやろ」

謙「そか?」

謙也さん・・・?

今目の前には中学卒業と共に東京の高校と大学へ通った謙也さんがいる。


謙「光〜って何泣いとんねん!」

光「なっ・・・泣いてへんわ!・・ぼけぇ」

謙「すまんすまん」

そう言って頭なでてくれる手が昔より少しごっつくなってたけど暖かさはかわらんくて・・

涙は止まることなくどんどん流れ出した。


千「謙也時間少しやるばい。はよやんなっせ」

謙「ええんか?ほんま堪忍な」

そう言って謙也さんは俺の方に向き直した

謙「なぁ光、こんなボサったい部屋で堪忍やけど・・・」

蔵「ボサったい部屋言うならでてけ!w」

そんな部長のツッコミを笑って受け流す(ように見えるのは俺だけかな)謙也さんが

謙「おれなぁ来週から自分の家の医院で研修医することなってん。せやから光にサプライズで帰ってきたんよ。そんでさ・・・まだ研修医やし給料も少ないからええところ住めへんけど・・・・・・・・・・・一緒に暮らさへん?」

それは結婚できない俺らにとってはプロポーズで・・・

もーやんだ涙もまた出てきて・・・

しゃべれんくなってしもたから謙也さんに飛びついてぎゅうしてやった。

お願いしますの気持ちを込めて。

蔵「よし!幸せなお二人さんにもう1つプレゼントや!」

謙「白石?」

ユウ「ほらっ立ちぃや」

小春「光きゅんも」

俺と謙也さんは立たされて横並びにされる。
そしてその前に白石部長が立った

蔵「準備はええか?」

謙「ええもなにも・・・」

蔵「ええねん。二人は俺の質問に答えてくれればええねん」

光「ええねんって何回言うんですか。」

ちょっと突っ込んでみる。

だけど部長は俺に向かってにこっと笑うだけやった。

蔵「じゃぁいくで。」

部長は小さく深呼吸して言った

蔵「新郎忍足謙也。あなたは貧しい時も病めるときも健やかなるときも新婦財前光を一生愛することを誓いますか」

謙「っ・・・」

謙也さんは小さく息を飲み・・・

謙「・・・誓います」

俺の顔を見ながら強く言ったもんだからまた泣けてきた。

蔵「新婦財前光。あなたは貧しい時も病めるときも健やかなるときも新郎忍足謙也を一生支えることを誓いますか」

光「ちっ・・・誓います・・ぅっく」

しゃくりあげながら俺は一生懸命言った。

蔵「それでは・・・・・誓いのキスを」

そう言って部長は一歩下がった。

謙「光。ずっとまっとってくれてありがとう。ほんまに光好きになってよかったわ」

光「俺もっすわ」

俺はとびっきりの笑顔を振りまいて目を閉じる

謙「光・・・愛してる。」

謙也さんの言葉が耳元で聞こえてから俺の唇に柔らかい感触がした。





謙也さんとの久しぶりのキスはとっても暖かくてチョコレートみたいに甘いキスだった。

ヴァレン。+゚(*゚Д゚*)。+゚タイン!!

      だけにね



謙也さん。


ハッピーバレンタイン
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