本屋さん(BL)

□嫉妬心でいっぱい
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”跡部様〜”

”きゃー!”

〈岳人顔怖いで?〉

「んなことねー」

〈・・・まぁええか。先いっとるで〜〉

「ちょ!俺も行くっ」

『おい。先行こうとしてんじゃねーよ』

「げ・・・跡部・・・」

『げ・・・じゃねーよ。ったく』

「なんだよ。きゃーきゃー騒がれやがって」

『あーん?妬いてんのか?』

「なっ!ばっばか!妬くわけねーだろ!」

『なんだよ。素直じゃねーなぁ』

「うっせー!もーいいよ!」

『はぁ?何怒ってんだよ』

「おこってねーよ!」

”跡部様!部活頑張って〜”

チッ ざけんな。

「もー帰る」

『あーん?なんでだよ』

「用事思い出した」

『今日一緒に帰ろうって言ってきたじゃねーか。』

「ぅ・・・帰るって言ったら帰るんだ!」

その言葉を言い終わらないうちに俺は走り出した。

『おい!』

跡部が追いかけてくる気配がするが無視!
ぜってー無視!!

だけど・・・

       がしっ!

「くそくそ!」

『おい!どうしたんだよ』

「跡部のばーーーか!」

『あーん?』

「そりゃファンいるのはいいけどあんなに話しかけてくると俺の声跡部に届かねーじゃん!・・・あと・・・今日俺のこと1言も読んでねーよ・・・」

思ってること全部言ったからなんかすっきりした・・・

『岳人・・・』

「え・・」

『ったくそんなこと気にしてたのかよ。まぁ名前呼んでなかったのはすまなかったな・』

「跡部・・・いや・・・謝るのは俺の方だ・ごめん」

『ふっ気にすんな。嫉妬は嬉しいぜ?』

「え・・・ぁ・・・嫉妬じゃねーー!」

『はぁ・・わかったわかったそういうことにしといてやるよ。」

「くっそー」

『さて。帰るか』

「え?部活戻らなきゃ。」

『榊監督に今日は休むって忍足が言ったみたいでな。』

侑士のやろー  覚えとけ・・・

『ってことだ。どっかよってくか』

「しゃーねーな」

『おい。離れんなよ?』

「当たり前だろ?」

『ふっ離れられるわけねーよな』

「跡部だって」

全然素直じゃないけど・・・

ぜってー離れねーから。

受け取れよ。

俺の真剣なお前の気持ち。



大好き。



       〜跡部×向日〜
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