ごった煮
□嘘、元気なわけない
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はじめと共に来た場所は5つ駅が離れた
大型ショッピングセンター
ファッション、雑貨、食品、
インテリア、本やCDなど
1日だけじゃ見回れないほど大きい
そんなところだった
「わぁああ!!すごい!!
ね、何買っていいの!?はじめ!!」
「…まず落ち着け。
名の必要なものを言えばいい
それと俺はここに初めて来たから
あんたの好きに動けばいい」
「了解!!…じゃあね、こっち!!」
しっかり手をつかんで
はじめを引っ張りつつ
まず気になった服屋へと足を運んだ…
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「……あ、」
─なんで、はじめの言うことを
ちゃんと聞かなかったのだろう
あまりにもはしゃぎ過ぎて
ふと振り返ればはじめの姿がいない
携帯には彼から数件の着信
あるお店の前にいる、と
メールには書かれていた
怒ってるかな…?どうしよう。
私にプレゼント買ってくれるって
いってくれた彼に迷惑をかけてしまった
自然と足の速さは上がり
ついに人とぶつかってしまった
「あ!…す、すみません」
ああ、もう、最悪
謝罪の言葉をかけその場を
離れようとした…のだが
「俺もすみません…って、…性?」
突然、腕を捕まれ
私は顔を上げてみると…そこには
「………!!」
私の好きだった人で、
今でも、気になっている人だった─
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