ごった煮

□運休列車
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振り返るとそこには


「!?」


なんと、声をかけた総司から
斎藤、藤堂、……雪村までがそこにいた


「…てめぇら、朝練はどうした?つか、なんで知ってる?」


すると雪村が
びくびくしながら理由を話した


「私たちに一斉送信で名が
メールをしてきたんです
『私より仕事の方が大事な人と
付き合った自分がバカだった』って」


「…は?」


「土方先生そりゃひどいよー、
名んとこ行った方がいいぜ?」


「土方先生、俺も平助に賛成します。いくら仕事が大事と言えど、それは必ずしもそうではなく、その理由が自分の彼女だとしたら尚更彼女の方を優先すべきだと思います。そして、これも必ずしもそうではなく(割愛)」


「…ほら、一くんだって"土方先生に反抗"
したことでまた成長したじゃないですか
生徒の成長のお礼、してきてくださいよ」
(ついでに土方先生も帰ってほしい)

いいように友人を騙した名
いいように騙された友人


「……はぁ」


これはもう、行くしかない

本日の学校勤務時間30分
俺は荷物をまとめ奴らに見送られた

…"体調不良で帰る"と言伝てを託して

つくづく、悪い女だと思い
どんな仕打ちをしようと考えた矢先─


─俺はそんな名に
心を奪われていることを改めて悟った


俺が物好きならお前もか、と
車内で一人微笑む


…一方、計画通りに進んでいるだろうと
名も一人小さく微笑みながら
ぶっきらぼうな顔をして
迎えに来る彼を待っていた




◎運休列車
作戦大成功、ご褒美に沢庵をあげよう



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