Give&Take

□G:無言
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「藍ちゃん…ごめんな……俺、最低だよな…」


「!!…ふざけないで!!」


「…!?」


「私はっ…!!
いつも笑顔で正直で強くてバカで
バカでバカだけど、だからこそっ…
そんな2番組組長に惚れたの!!

明るくて人をいっぱい巻き込んで
だけど最後は笑ってる
2番組組長永倉新八に!!
そんなことを言う新八さんなんか
知りたくないし、むしろ嫌よ」


「……」


─彼はいつもまっすぐな瞳を宿していた

それでいて、顔を真っ赤にさせながら
「…あんみつ、食べるか?」って
私の大好物のあんみつを食べに
連れていってくれたり

稽古姿が見たくて、つい
道場まで足を運んだときには
額に汗を浮かべ真剣な表情で
剣を握る新八さんにときめいたり

ちょっと前の出来事なのに
思い出と化したあの日々は
忘れることなく、思い出す度、
一人笑みが浮かぶ


「…そんな悲しそうな顔、
新八さんには似合ってないよ?

…ねぇ、笑って?
私、新八さんの笑顔が好きだから…」


─次の瞬間、体が揺らぎ気付けば
彼の腕の中だというのがわかる


「それはこっちの台詞だっ!!
悲しいなら悲しいって言えよ!!
無理に笑われたって
俺の心は満たされないんだよ!!

藍ちゃん、…頼むから、泣いてくれよ
胸に閉じ込めてる言葉、全部吐けよ
藍ちゃんの為なら
俺の胸使っていいから…
俺、俺、…全部受け止めるからっ…」


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