添い寝

□愛し君と
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「なっなにゆえ…!!!?」


…冒頭からすまない
だが、俺が驚くのも無理はない
何故ならば自室で休息をとる俺の隣に
恋慕う名が安らかに寝ているのだから


「…………」


寝る前に何が起こった…
思い出せ、思い出すんだ
だが、寝る前に名とは会っていない

一体、どうなっているんだ…?


「……ん。…はじめ?おはよ?…」

もぞもぞと名が起きてきた


「あぁ、おはよう。
…いや、まだこんにちはだな、
…そういう意味ではない!!
なにゆえあんたはここにいる!?」


え?、と首を傾げる名
やめてくれ、可愛すぎるから


「遊ぼうと思ったら寝てるんだもん
はじめ見てたら眠くなってきて…
で、寝ちゃった」


まだ半分夢の中なのか、いつもとは少し違う
へにゃり、と笑った顔でそう言った


「ね、寝ちゃった…ではない」


…これだから無意識は困るのだ
少し乱れる髪、もっと乱れている着物
俺をどうさせたいんだ、と心で呟く


すると突然、名がさらに近付いてきた


「!!?…おい名」


「はじめいい匂いー。ねぇ、
もう少しこのままでいようよ?」


恥ずかしくて出来るわけなかろう!!
と言えるものなら言いたい

…でも触れていたいのも本心で


「…もう少しだけ、な」


そう言って彼女の頭を撫でた




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