ごった煮

□土方発見
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「ぶっ!!!あっはっはっは!!」


「……総司、うるさいぞ」


「何いきなり笑い出して
驚いて文字がシャーってなったんだけど」


─受験生になった総司、一、私は
放課後、残って勉強をしていた

すると突然、総司が爆笑し出したのだ
静かな空間だったために
もちろん一と私は吃驚する

一は眉間に皺寄せて彼を睨み
私はシャーってなった文字を消しつつ
これが願書だったら殴ってるな
などブツブツ文句を言っていた

総司は未だお腹をかかえて笑っている
ヒィヒィ言いながら。


「受験勉強でイカれたの?
なんか怖いんだけど」


私の発言をシカトしながら
総司は次に一から電子辞書を借り
何かを調べ始めた…もちろん笑いながら


「おごりたかぶって人を見下すこと
って意味か…なんかイライラしてきた」


何故爆笑からイライラに?
もう謎だらけだ


「何の意味だ、総司」


一が的確な質問をする
総司は電子辞書を返しながら
その質問に答える


「ん?…あのね、
『土方先生』を検索したんだ
そしたらさっきの意味が」


「出るわけないでしょ」
「出るわけなかろう」


綺麗にハモった


「それはありえないでしょ
どんなにおごりたかぶっても
どんなに人を見下しても
まさか辞書が『土方先生』で
そんな意味つけるなんてないない…
誰がそんなの調べるかっての」


「流れで失礼なことを言うな。名
それは『土方先生』ではなく
『風間』の調べ間違えだろう?」


「一君もすごい事言うね。
それも一理あるかも…でも
本当に調べたのは…あ、」


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