中編
□love,love,love!
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急に頭が冷えた。
布団を蹴り飛ばして素早く起き上がる。
何処、にいるんだろう!どうしていないんだろう!
「…リドル」
何度か名前を呼んで見たけど返事は無い。
何処に行ったんだろう…どうしていないの?
布団には確かに彼がいた形跡がある。
どくどくと心臓がはねる。
落ち着け、落ち着いて…。
トイレ、かもしれないし…ああ、そうだ。きっとトイレ。トイレに決まってる。
大きく呼吸をしながら電気をつけた。
まずは家の中を探してみよう。別に消えたって訳じゃないんだから。
「リドルー」
返事はやっぱりない。
トイレやキッチンや違う部屋も探したけど見つからなかった。
外に行ったんだろうか…何も言わずに。
どうしようかと私が迷いながら再び寝室へと歩いているとふと声が聞こえた。
「…菊花?」
一体何をしているの、とでも言いたげなリドルがそこにいた。
玄関、その場所に寝巻きの姿でぽかんと突っ立ってる。
お前が一体何してるんだ。