無
□過去
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「あー…」
木々の合間から覗く青空を見上げて呟く。
「暇ー…」
木に背中を預けて目を瞑った。
穏やかに珍しく晴れているのに。こんなに暇だなんて。
外見はそこそこ似てたけど。
中身は全く違ってて。
ああ、全く違うって言うのは言いすぎか。
父親と母親の言う事を聞くお人形さんみたいな弟と、
誰の言う事も全く聞かずに反発ばかりしてた俺は、
やっぱり似てなかったとは思う。
外見と、勉強とクィディッチがそこそこ出来るところは似てたかな。多分。
仲は…兄弟仲は…悪かった。
いや、良かったか?うーん?
悪かったかなー…。いや、良い方だったか?
…分からないまま終わってしまった。
そう、終わってしまったんだ。