□好き!
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「ああ、先輩おはようございます。早く顔を洗ってきたらどうですか。
目とか鼻とか口とか変なものたくさんついてますよ。ああ、元から変でしたか。すみません。
それから僕の半径10m以内に入らないでいただけませんか。まぁ、貴方の存在が鬱陶しいからなんですけど。
後、こちらを見るの止めてください。まぁ、貴方にはあちらもそちらも見る権利が無いと思うんですけど。
自分の瞼の裏でもよく監視しとけばいいんじゃないですか。貴方の存在価値なんてそれくらいでしょう」
朝からなんて言い草だ。
途切れそうのない彼の声に耳を預けていると悲しくなってきた。
あ、とレギュラスが声を上げる。
ようやく彼の声が止まったかと思うと笑っていて。

「ようやく泣いた。その顔が見たかったんです」
そう言ってキスをしてきた。
多分惚れた私が負けなんだろう。
泣き顔を見たかっただなんて。
嬉しくも何ともない台詞だ。
こんなのが付き合ってる彼氏だと思うとどうしようもない気持ちになってくる。
 

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