短編

□でんぱっぱ
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「君の名前は」

「無いから君がつけるといい」

「そう、じゃあレイラだ」

3日経った。
彼女が僕の部屋に現れて。
そしてたった今から彼女の名前はレイラになった。

この3日で、72時間で何が分かったかと言うと彼女は宇宙人らしい。
いやいや、まさかそんな、ありえねーだろ、とか思ってたのは最初だけだ。
もう今じゃ多分宇宙から来たんだろうなぁ、と思うようになった。
そうか、彼女は宇宙から来たのか。そりゃあ、地球に来て驚くだろうよ。
僕は大分麻痺してきたみたいだ。

3日間彼女は僕の部屋から一歩も出なかった。
母星との交信が途切れてしまうらしい。そうか。途切れてしまうのか。

これからも彼女は僕の部屋に居座り続けるんだろう。
そうか、居座り続けるのか、そうかそうか。
それはもうどうでもいいから頼むから僕の布団をピンク色の染めるのは止めてくれ。
そのピンクは一体何処から出したと言うのか。血液か。なるほど。

もう今日は眠ろうと思う。
彼女は寝るのか、と呟くのでこっくりと頷いて見せた。
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