照らす太陽

□13枚目
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気まずい空気が流れること数秒
乾いた笑いが俺たちの間に流れること更に数秒
ようやくリベルタが口を開いた

リ「怒らないっすか?」
『そこまで短気じゃない』
リ「正直に言いまして、俺、最初ディクター様って怖い人だと思ってました」

・・・やっぱり
うん、自覚はあるんだ
俺は目付きが悪いし暗いし、何よりあのジョーリィの傍に居たんだ
そう思われて当然だろう

リ「言葉とかも、その、少しきつめだったし。
もちろん、言ってる事が正しいのはわかってるんです。
図星刺された事、何度もあるんで」
『それで?』
リ「で、俺たちの事よく見ててくれてる人なんだなー、とは思ってるんです。
ただ、やっぱ第一印象って」
『大事だよなぁ・・・。
反省する』

あー、突き刺さる
改善しないとまずいな、善処しよう
せめてもう少し人に好かれる人間にならないと・・・

『様付』
リ「へっ?」
『やめろ』
リ「い、いやいやいや!
無理です!もう癖になっちゃってるんで!」
『いいや、止めろ。
だって俺の方が年下なんだぞ?!
ノヴァのあれは性格の面があるだろうからもう半分諦めているし、
あっちの方が年下だし。
でもお前は俺より年上で!
んで、一番歳が近いわけで!!』

あぁ、俺
何言ってるんだろう
だんだん混乱してきた

『だから様付止めろ!
あと敬語も!!』
リ「や、だから無理ですっ」
『無理でもなんでもっ!やれ!!!』

疲れた体に鞭打ち、びっとリベルタの顔を指さす
そこ、行儀が悪いとか言うな

大声に、なんだなんだと人が集まってきた
見るな、見るなァ!!!
結構恥ずかしいんだ

リ「が、がんばります。
じゃなくてっ、がんばる!」
『俺も、なるべく言葉遣いに気を付けるようにする』

ア゛ーーーーーーー!!!
そんな微笑ましい物を見るような目で見るなァアアアアアア!!!
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