照らす太陽

□8枚目
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やはり予感は当たっていた
翌日知らされたのは、ファミリーの主なメンツで教会の掃除をするという事
ジョーリィにまで召集がかけられたというから珍しい

祭壇の掃除をしながら記憶を振り返る
吸血鬼のようなあの男が昼の太陽のもとに出てくるとは俄かには思えない
が、フェリチータの事は気に入っているようだ
もしかしたら、があるかもしれない

デ「ふぁあああ・・・
たく、朝っぱらから教会の掃除とか、アリエネェ」
ル「いつもピッコリーノでお世話になっているんですから。
これくらい当り前です」
デ「お世話って、世話してやってんのは俺たちじゃねェか」

それはどうだろうか
この前のピッコリーノの時の様子ではほとんど子供たちと同レベルだったような

デ「それに、ここに居るといろいろ思い出すんだよ」
パ「まあまあ、嫌な思い出ばっかり、て訳じゃないでしょ?」

彼らにしかわからない会話だろう
しばらくすると幼い頃に刻んだイニシャルを見つけ、なにやら思い出話に花を咲かせている

パ「久々にやる?かくれんぼ」
デ「俺はかくれんぼよりもっとイイ事がしたいなァ、バンビーナ?」
ル「かくれんぼも良い事もしません!」

彼らの子供時代はわからないが、今とあまり関係性は変わっていないんだろうな
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