照らす太陽

□7枚目
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水場の畔に作ったのはさすがだろうか
ガラス越しでも植物が生き生きと成長しているのが分かる

『美しいな・・・』
ル「ありがとうございます。結構頑張ったん パ「いやった〜!おっ昼ごは〜ん!!」
・・・パーチェ」

中に入ると、土と水と薬草の香りがする
収穫時以外でも定期的に手入れにきているのだろう
枯葉なども散ってはいなくて、息抜きに今度来てみようかと思ってしまう

ル「働かざる者食うべからず。
と言う訳で皆さん、楽しい収穫作業を始めましょう!!」
フェ「ルカ」
『俺たちは何をすればいい』
ル「お二人はもう、そこに居てくだされば」
『自分の言葉を覆すのか、お前は』

もう光に目はなれた
借りていた帽子をテーブルの上に置き、代わりに籠を一つ手に取る

『何処をやればいい』
ル「なんとお優しい・・・。
では、お嬢様とディクター様はあちらを。パーチェはそちらを。デビトはこちらを。
私は直接皮膚に触れるとかぶれたりするものを収穫します」

フェリチータの隣に並び、ルカに言われた触っては拙い物を避けて摘んでいく
一つ一つ特徴的な香りがしていて、頬が緩む

フェ「良い香り」
『そうだな。俺は毒草みたいなのばかり嗅がされてきたからな。
心が洗われるようだ』
フェ「ジョーリィに?」
『鎮痛剤やら睡眠導入剤やらだがな』

マンマの命だ
せめて今は妹に心配をかけないように振る舞っておこう

パ「ルカちゃんま〜だ〜?
オレもう限界」
ル「もう少し我慢してください。
私の計算ではもうそろそろのはずですから」

まだ何かしかけていたのか
マンマは何がしたいのだろう
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